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犬島精錬所(いぬじませいれんしょ)は、岡山県邑久郡朝日村犬島(当時、現在の岡山市東区)にかつて存在した銅の精錬所。最盛期は2000人を超える従業員がいた〔。しかし、銅価格の暴落などにより1919年(大正8年)には操業を停止〔、1925年(大正14年)に廃止になった〔小林伸一郎『廃墟遊戯』(2008年1月18日 メディアファクトリー)〕。 == 歴史 == 1909年(明治42年)、都窪郡中庄村(現在の倉敷市中庄)に所在する帯江鉱山の精錬所として岡山県宝伝沖2.5㎞にある犬島に開設される〔岡山県岡山市犬島 犬島精錬所跡 テレビせとうち 2015年5月9日閲覧。〕。この精錬所建設は、岡山の実業家・代議士で、帯江鉱山の経営者でもあった坂本金弥の主導で、当時帯江鉱山が発生させていた公害問題対策として実施された〔。当初の運営会社は坂本の経営する坂本合資会社であった〔犬島の歴史 岡山県ホームページ 2015年6月3日閲覧。〕。1913年(大正2年)、藤田組(現在のDOWAホールディングス)が買収〔。瀬戸内の中央買鉱精錬所を目指す意図があったといわれる。藤田組買収後、精錬所の規模が拡大され、月300トンの銅の精錬を行えるまでになった〔。精錬所最盛期には、島の人口は5000から6000人程度もあったといわれる〔岡山県の離島 - 犬島 岡山県ホームページ 2015年5月9日閲覧。〕。この時期は銅価格が高騰していたこともあって、銅鉱石を巡って三菱、古河、久原など12の精錬所が争奪戦を展開したといわれる。しかしながら、1916年(大正5年)にピークを迎えた銅価格は、第一次世界大戦が終息に向かうにつれて暴落。1919年(大正8年)には、ピーク時の半値にまで落ちている〔。この価格暴落と鉱石争奪戦によって1919年中に操業を停止した〔。この操業停止には、島内に自山鉱、電錬所を持たなかったことも災いしたとされる。1924年(大正14年)12月に住友合資会社が420,000円で買収した〔。しかし再建のめどが立たず、1925年(大正14年)廃止となった〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「犬島精錬所」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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