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独裁官(どくさいかん、dictator、ディクタトル)は、共和政ローマの公職。あらゆる領域に及ぶ強大な権限を有する政務官であり、国家の非常事態に1人だけ任命された。「独裁者」の語源。 == 概略 == ローマにおける行政の長は、毎年2人任命される執政官であった。しかし、外敵の侵入や疫病の流行、政治的混乱など、国家の非常事態が発生した場合、権力が分散されているのは非効率的である。そこでローマは、そういった場合にはただ1人に強大な権限を与えて事態に対処させることとした。これが独裁官が誕生した理由である。ただし、任命された者が無制限に権力を行使しないように、その任期は短期間(通常6ヶ月)とされていた。独裁官は、ローマの元老院が非常事態と認定した時、元老院の要請によって執政官が指名した。 通常時の全ての公職者は独裁官の下に置かれ、独裁官の決定は護民官の拒否権によっても覆せないものとされた。さらに補佐役として騎兵長官(マギステル・エクィトゥム)を独断で任命することができた。また、当然インペリウム(国軍の統帥権)が与えられた。戦場においては、主力である歩兵を独裁官自身が指揮するのに対して、騎兵長官は騎兵の指揮を担当した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「独裁官」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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