|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 獣 : [しし, けもの] 【名詞】 1. beast 2. brute ・ 歯 : [は] 【名詞】 1. tooth ・ 目 : [め, もく] 【名詞】 1. (1) item 2. division 3. class 4. (2) piece (in Go)
獣歯類(TheriodontあるいはTheriodontia)は、単弓類の分類群の一つで、獣弓類の第三の主要グループ。単弓綱・獣弓目。「獣の歯」の名の通り、哺乳類的な歯を持つグループである。古生代ペルム紀後期から中生代三畳紀にかけて繁栄。ジュラ紀、白亜紀においては目立つ存在ではなかったが、属レベルの数では恐竜を上回っていた。そして、新生代では哺乳類が繁栄している。属する主なグループは、ゴルゴノプス亜目、テロケファルス亜目、キノドン亜目の三つである。1860年、リチャード・オーウェンによって名付けられた。 ==進化史== 獣歯類が現れたのは、ペルム紀中盤の約2億6,500万年前、異歯亜目とほぼ同時期であったと思われる。これら初期の獣歯類は、異歯亜目及びディノケファルス亜目よりも哺乳類的な特徴を備えていた。 最初の獣歯類として挙げられるのがゴルゴノプス類である。この生物は、後のサーベルタイガーを彷彿とさせる様な、発達した犬歯を持った当時最強の捕食者であった。かれらの化石の吻部に小さな窪みが多数存在した。これは、洞毛の痕跡であるといわれている〔『哺乳類型爬虫類 : ヒトの知られざる祖先』 209 - 214頁〕。その為、既にこのグループが体毛まで獲得していた可能性も指摘されている。しかしかれらはペルム紀末、P-T境界における大量絶滅を生き延びる事が出来なかった。 次いで現れたのは、真正獣歯類(ユーテリオドント、Eutheriodont)である。脳が大きくなった為に脳函が拡大、顎の筋肉も発達したため側頭窓も拡大して上向きとなっている。そのため、頬で頭蓋の幅が広がって顔つきが変わり、それ以前のものと比較して身体に体する頭部の比率が大きくなっている。 このグループの一つ、テロケファルス類においては骨性二次口蓋が発達し、頭頂孔が縮小しているなど、恒温性を獲得しつつあったと思われる〔『哺乳類型爬虫類 : ヒトの知られざる祖先』 220 - 222頁〕。かれらはペルム紀末期、衰退するゴルゴノプス類に取って代わって大型肉食獣の地位を占め、P-T境界においても、大きなダメージを受けつつも生き延びている。この生き延びたグループから、植物食のバウリア類が派生している。 獣歯類最後のグループがキノドン類である。テロケファルス類の初期グループから進化したといわれ、ペルム紀には目立たない存在であった。しかし、三畳紀においてはディキノドン類などとともに勢力を拡大し、テロケファルス類などを駆逐している。しかし、三畳紀末期初頭の中規模の大量絶滅によってダメージを受け、新たな競合者となった恐竜によって多くのニッチを奪われてしまう。以後、K-T境界に至まで、かれらの大半は夜の世界で生き延びねばならなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「獣歯類」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Theriodont 」があります。 スポンサード リンク
|