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玉篇 : ミニ英和和英辞書
玉篇[ぎょくへん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [たま, だま, ぎょく]
  1. (n,n-suf) ball 2. sphere 3. coin

玉篇 : ウィキペディア日本語版
玉篇[ぎょくへん]
玉篇(ぎょくへん、ごくへん)は、中国、南北朝時代顧野王によって編纂された部首漢字字典字書としては『説文解字』・『字林』(現存せず)の次に古い。原本系玉篇は部分的にしか現存しない。
== 原本玉篇 ==
543年に顧野王によって編纂された元々の『玉篇』のことを、とくに原本玉篇と呼ぶ。
全30巻。部首の数は『説文解字』540部とほぼ等しい542部で、「一」部にはじまり「亥」に終わる点も『説文』と同じだが、途中の配列順は異なり、類書風に同類の部首をまとめるなど、検索の便宜をはかった独自の工夫が見られる。たとえば巻九は口で行う動作に関する「言・曰・音・告・欠・食」などが集められている(ただし「口」自体は巻五)。
親字は『説文解字』と異なり楷書で記し、16,917字〔『封氏聞見録』巻二、文字に「梁朝顧野王撰《玉篇》三十巻、凡一万六千九百一十七字。」とあるのによる〕を収録している。語釈はまず字の読みを反切によって示し、諸書から大量の引用を行い、さらに顧野王自身の考えを「野王案」として示すこともある。さらに異体字があるときはそれを羅列して、それらがどの部首にあるかを記している。この膨大な説明は『説文解字』の極端に短い説明と対照的である。
原本玉篇は中国では滅んでしまい、日本にいくつか残巻が残る。これらの残巻は国宝になっている。現存するテキストは巻八・九・十八・十九・二十二・二十四・二十七の一部で、親字は全部あわせて約2,100字であり、全体の約 12% にあたる。これ以外に敦煌からも唐写本玉篇残巻が発見されている。
空海が編纂したといわれる『篆隷万象名義』は、篆書部分を除いて親字の配列が原本玉篇残巻と一致し、説明も玉篇から抜き出したもので、これによって原本玉篇の全体像をある程度知ることができる。
末に日本に残る書籍を収集した黎庶昌楊守敬らによって出版された『古逸叢書』に原本玉篇が含まれ、中国でも広く知られるようになったが、『古逸叢書』本は原本の影印ではなく模写によっているために問題が多い。中華民国にはいると羅振玉が新たに『原本玉篇残巻』を影印出版した。
日本では1930年代に東方文化学院から影印本が出版されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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