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王 允卿（おう いんきょう、）は、中華民国・満州国の政治家・外交官。字は庚陽。 == 事績 == 官費で日本へ留学し、明治大学法学部本科を卒業した〔『大満洲帝国名鑑』「吉林省」56頁で「法律本科卒業」との記載があることによる。中国鞍山名人網は「明治大学政治経済科」（原文は「政治経済系」）としている。なおいずれの資料でも在籍年の記載がない。〕。帰国後は奉天交渉署練習員、安東県甲種商業学校教務長、国立山西大学教授、山西軍官法政講習所教官、天津地方検察庁検察官、黒竜江省鶴崗煤鉱公司科長兼董事を歴任している〔『大満洲帝国名鑑』「吉林省」56頁による。中国鞍山名人網は、この他に井陘煤鉱会計科長を務め、鶴崗煤鉱では経理代理を務めたとしている。〕。 満州事変（九・一八事件）勃発後、王允卿は鶴崗煤鉱を関東軍に引き渡し、その際に土肥原賢二から事務能力を認められたという〔中国鞍山名人網。〕。1932年（大同元年）3月に満州国が建国されると、吉林省高等検察庁庁長に起用され〔劉ほか編（1995）、1190頁。〕、1934年（康徳元年）3月には司法部行刑司司長に抜擢された〔劉ほか編（1995）、1185頁。〕。1937年（康徳4年）7月、奉天省民政庁長に移り（翌年1月、民生庁長に改組）、翌1938年（康徳5年）5月には総務庁官房首席検察官となっている〔。 1940年（康徳7年）5月、王允卿は熱河省省長に転じ〔劉ほか編（1995）、1195頁。〕、翌1941年（康徳8年）1月には総務庁次長に起用された〔劉ほか編（1995）、1159頁。〕。同年9月には、満州国協和会連合協議会副議長に選出されている〔。1942年（康徳9年）、満州国建国10周年祝典事務局局長を務めた。同年9月29日、駐日大使を命ぜられ、日本に駐在している〔郭主編（1990）、1832頁。〕〔。なお、王允卿は満州国最後の駐日大使である。 正確な時期は不明だが、王允卿は満州国滅亡前後に帰国している。その後、国民政府により王は逮捕され、南京老虎橋監獄に収監された。1949年（民国38年）に釈放され、長春市に移り住んでいる。しかし中華人民共和国建国後の1951年4月26日、長春市公安局により反革命罪を問われて逮捕された。1954年、長春市の監獄内で病没。享年65。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「王允卿」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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