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現代思潮新社(げんだいしちょうしんしゃ)は、日本の出版社。 == 概要 == 1957年に石井恭二が現代思潮社として創業した。 「良俗や(戦後民主主義の、あるいは日本共産党などの周囲にいる「良心的知識人」のような)進歩派と逆行する『悪い』本を出す」〔6月15日東京・中日新聞が『「現代思潮社」という閃光』の著者・陶山氏を紹介 現代思潮新社HP〕をモットーに、石井の親友である東京大学の森本和夫をブレーンとし、東大文学部でマルキ・ド・サドを卒論としたことから、白眼視され、アカデミズムから疎外されていた澁澤龍彦を起用し、サドの『悲惨物語 ユージェニー・ド・フランヴァル』を最初の一冊目として刊行した〔「現代思潮社」という閃光 陶山幾朗、現代思潮新社、2014年、p72 ISBN 9784329004901〕。その後も「既存左翼」や「芸術良民」が眉をひそめるような本〔「現代思潮社」という~ p76 「芸術良民」は川仁宏の弁〕を刊行し、とりわけ当時の左翼にとってタブーだったレフ・トロツキーの全集を対馬忠行編纂で1961年から刊行した〔「現代思潮社」という~ p79〕。更にニコライ・ブハーリンやローザ・ルクセンブルグらの著書を刊行。これら反スターリン主義の古典、埴谷雄高、吉本隆明、武井昭夫らの新左翼系の思想書籍をはじめ、澁澤龍彦、ドイツやフランスの哲学などの著作を刊行した。 1961年には清水幾太郎の責任編集で、清水が主宰する「現代思想研究会」の機関誌『現代思想』を刊行。研究会メンバーでブントの香山健一や北小路敏らや反安保の評論からが寄稿。翌1962年には『白夜評論』を石井の編集で刊行している。これはモーリス・ブランショやベルトルト・ブレヒトの翻訳など哲学、文芸色が濃いものだったが、元ブントで当時は政治結社「犯罪者同盟」の最高幹部だった平岡正明が数度寄稿し、最終号である第7号(12月号)ではサド裁判(悪徳の栄え事件)の報告と谷川雁の大正鉱業闘争への連帯の表明が中心となるものだった〔現代思潮社」という~ 資料〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「現代思潮新社」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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