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現代訳聖書(げんだいやくせいしょ、Modern Japanese Bible)は、尾山令仁が翻訳し、1983年に羊群社より出版された旧新約聖書の個人訳。聖書正典66巻からなり、聖書キリスト教会の公式の礼拝聖書である。現代訳聖書を基にして2013年にロゴス出版社より出版された創造主訳聖書(そうぞうしゅやくせいしょ)についても述べる。 == 翻訳 == 聖書に素養のない日本人が、聖書注解書や解説書を使わないで、原文の意味を正確に理解できるようにという意図をもって翻訳されている。「聖徒」「贖い」「義と認められる」などのキリスト教独特の用語は避けてある。〔「現代訳聖書」427-429〕 尾山師は牧会伝道の当初から講解説教を行い、講解説教に私訳をつけていたが、ユージン・ナイダのダイナミック・エクイバレンスの翻訳原則を採用して訳しなおした。聖書は原典において誤りのない神のことばなのであり、解釈の入らない翻訳は無い。解説しながら訳した例は聖書自身にある。 口語訳聖書はリベラルにより訳された聖書であって、イエス・キリストの神性を否定しているところに問題があり〔藤原藤男『聖書の和訳と文体論』キリスト新聞社ISBN 4873950635〕〔新改訳聖書刊行会『聖書翻訳を考える-「新改訳聖書」第三版の出版に際して』いのちのことば社 ISBN 4264023157〕〔内田和彦『キリストの神性と三位一体』いのちのことば社〕、〔『聖書翻訳の歴史と現代訳』〕〔『聖書の権威』羊群社〕〔『聖書の教理』羊群社〕〔『今も生きておられる神』〕〔泉田昭『日本における聖書とその翻訳』日本聖書刊行会〕〔ジャン・カルヴァン『キリスト教綱要』改革派教会〕〔『ウェストミンスター信仰告白』ウェストミンスター会議〕。 尾山令仁は新改訳聖書の翻訳者の一人であり、新改訳が聖書信仰に立った翻訳であるとして評価し、著書にも多く引用しているものの、これには委員会訳であるために問題があった。一例として尾山師は神にこそ敬語が使われるべきだと考えているが、新改訳聖書は冒頭から、「初めに、神が天と地を創造した。」となっており敬語を使っていない。現代訳は「まだ何も無かった時、神はこの地球とそれ以外の一切のものを無から創造された。」と訳している。 ヨハネによる福音書1:12は、新改訳が「この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。」と訳している箇所を、現代訳では「神の子供としての権威を頂くことができる。」と訳している。ギリシャ語のエクスーシアは文脈によっては特権と訳しうるものの、キリスト者に与えられた権威について教えているからである。 〔『今も生きておられる神』p.267〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「現代訳聖書」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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