|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 理 : [り] 【名詞】 1. reason ・ 理神 : [りしん] 【名詞】 1. deism 2. belief in God as creator of universe ・ 理神論 : [りしんろん] (n) deism ・ 神 : [かみ] 【名詞】 1. god ・ 論 : [ろん] 【名詞】 1. (1) argument 2. discussion 3. dispute 4. controversy 5. discourse 6. debate 7. (2) theory 8. doctrine 9. (3) essay 10. treatise 1 1. comment ・ 論争 : [ろんそう] 1. (n,vs) controversy 2. dispute
理神論(りしんろん、)は、一般に創造者としての神は認めるが、神を人格的存在とは認めず啓示を否定する哲学・神学説。 神の活動性は宇宙の創造に限られ、それ以後の宇宙は自己発展する力を持つとされる。人間理性の存在をその説の前提とし、奇跡・予言などによる神の介入はあり得ないとして排斥される。18世紀イギリスで始まり、フランス・ドイツの啓蒙思想家に受け継がれた。 == 起源 == 16世紀のソッツィーニ派によって、すでに宗教上の意見の相違を迫害によって解決することが罪であるという考えが提出され、イギリスではその見解はユニテリアンと呼ばれる人々によって擁護された。ユニテリアンは1840年代になるまで市民権を得られなかったとはいえ、その他のプロテスタントでも信仰の基礎を教会の権威にではなく、論証の上に築くことを目指す。そのさい神学者たちが根拠としたのは、聖書とならんで理性であった。 1624年チャーベリーのハーバート卿は『真理について』を公刊して、自然宗教の5つの基本命題をあげた。それは(1)神の存在、(2)神を礼拝する義務、(3)経験と徳行の重要性、(4)悔悟することの正しさ、(5)来世における恩寵と堕罪の存在を信じること、などである。 50年後にスピノザが『神学政治論』において、(1)神の存在、(2)単一性、(3)遍在性、(4)至高性、などの箇条を列挙して、「神は博愛心と正義心によって崇拝されなければならず、神に従うものは救われ従わないものは滅びるが、悔い改めるものの罪は必ず許されるであろう」ことを主張した。 ハーバート卿とスピノザの宗教は、とくにキリスト教だけに当てはまる条件ではないところに問題があると、神学者たちは考えた。では旧来のキリスト信仰とこの新しい普遍宗教は矛盾がないのだろうか、またキリスト教の唯一の基礎である聖書の記述は、普遍宗教の条件から見て真理を現しているといえるのか。 スピノザは『神学政治論』で、聖書それ自体も同じように歴史的批判にさらされなければならないことを提唱し、理神論への道を開いた。しかしスピノザは生前は無神論者であるという人身攻撃を受け、イギリスではいわゆる「理神論論争」が始まった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「理神論」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Deism 」があります。 スポンサード リンク
|