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理義字(りぎじ)は、同じ漢字を2つ、ないし、3つ組み合わせて構成される漢字のこと。また、広く、形態が奇妙な漢字や、面白い形をした漢字のことを指す。寺子屋などにおいて漢字を学習する際の手引きとして用いられた書籍(『童子字尽安見』、『年中往来用文章』など)に「理義字集」が見られる。同じ字を3つ組み合わせた漢字は、同じく手習い書の一つである『小野篁歌字尽』などにも見られる。 == 概要 == 全ての理義字がそうではないが、同じ漢字を組み合わせることによって数の多さなどを表している。例えば、「森」は日本の教育過程では小学1年生に割り当てられた教育漢字であり、実質、最初に学習する同じ漢字を3つ組み合わせて構成される漢字である。また、漢字源によれば、「轟」は多くの車が往来することを表す会意文字であると説明されている。 理義字に関して、当記事ではこれまで「同じ漢字を2つ組み合わせて構成されるものに関しては、「昌」などのように、左右ではなく上下に同じ漢字を2つ組み合わせて構成されるものは、理義字とされない」という説明がなされていた。しかし、『童子字尽安見』の「理義字集」には、上下に組み合わされた漢字も見られる。さらに、同じ漢字を組み合わせた漢字だけではなく、形の変わった漢字が広範囲にわたって収載されている〔早稲田古典籍総合データベース『四民童子字尽安見 』 〕。『年中往来用文章』の鼇頭(書物の本文の上欄の書き入れ)にも「理義字集」があり、本書は東京学芸大学リポジトリから閲覧することができる〔pp.11-13を参照 〕が、「九月」から先が落丁している。それまでの内容は『童子字尽安見』内の「理義字集」と同様のものであることから、落丁箇所も同じ内容が続いていたと考えるのが妥当である。 すなわち理義字とは、本来は「形態が奇妙な漢字」を広く指す言葉であったと考えられるが、現在では「同じ漢字を組み合わせて構成される漢字」として説明されることが多い〔2015年12月14日放送の「Qさま」において、作家の東山彰良がここに記した意味に基づいて理義字を説明していた。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「理義字」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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