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理財(りざい)は、「経済」の類語。かつて存在した大学の学科・学部のひとつである「理財(学)科」についても記述する。 == 理財 == 「理財」は「理在」とも書き、「財産を有利に運用する」という意味〔理財局 〕で、五経の一つ『易経』繋辞伝上にも登場する古い漢語であり〔『大漢和辞典』ほか。〕日本でも古くから使われていた。例えば幕末に藩政改革を成し遂げた備中松山藩の山田方谷は『理財論』という論文を書き、「それ善く天下のことを制する者は、事の外に立ちて、事の内に屈せず」「義を明らかにして利を計らず」と述べ、数字にとらわれず大局的見地から事に当たるべきであり、義(人として歩むべき正しい道)を明らかにすれば、利は後から付いてくる、と説いている〔「備中高梁」に学ぶ 吉備国際大学「備中高梁学」研究会 ISBN 4860691962 39項-40項〕。 これに対し類語の「経済」は「経世済民」(世を経(おさ)め民を済(すく)う)の略語で、同じく中国古典に由来するが、「理財」と比べてより広範で、政治的・倫理的な意味あいが強く、幕末以来、古典派経済学における"political economy"の訳語(経済学)として用いられ、神田孝平・福沢諭吉らの翻訳書・著作によって普及した(当該項目参照)。しかしヨーロッパにも経済学に対する用語としては、political economyのほかにeconomicsとの2つがあり、いずれも同じ科学としての経済学を現わすが、前者は古くからの慣用語でありいっそう広義に使われることがあるため、より厳密な"economy"についての学を意味するときには「理財学」の訳語を使う場合があった〔慶應義塾百年史. 別巻, 大学編 202項〕。しかし「経済(学)」の語がエコノミー(もしくはエコノミクス)の訳語として普及するにつれ次第に「理財(学)」は使われなくなっていった。現在「理財」の語は財務省理財局など、ごく限定された使用に止まっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「理財」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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