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カンゼ・チベット族自治州(カンゼ・チベットぞくじちしゅう)は、中華人民共和国四川省に位置する自治州。チベット語名の「カンゼ(dkar mdzes)」とは、「白く美しい」の意で、中国語名の「甘孜」はその音写である。 日本語ではチベット語にもとづく「カンゼ」というカナ転写のほか、漢字の表記を音写した「カンツー」などの表記例が見られる。漢字名の音読みは「かんし」。「プーリー」は「プー族」、「ランキョン」とは「自治」の意で、クルは州に相当する地方行政単位。チベットの伝統的な地理区分ではカム地方の東部に相当する。 == 概要 == 中国語では、チベット自治区のチャムド地区やこの州などのカム地方を「康」と略称する。この州の州都の中国名「康定(カンディン、チベット名: タルツェド、tar rtse mdo)」は、「カムの地を平定する」の意〔旅行人ノート『チベット』2006年〕。 カム地方の人々はチベット語で「カムパ (khams pa)」と称し、中国語でもこれを音訳して康巴(カンパ、)地区あるいは康区ともいう。東は四川省のアバ・チベット族チャン族自治州、雅安市、南は涼山イ族自治州、雲南省のデチェン・チベット族自治州と接し、西は金沙江(ディチュ河)沿いにチベット自治区のチャムド地区、北は青海省の、玉樹チベット族自治州、ゴロク・チベット族自治州と接する。 州内には沙魯里山脈、大雪山脈など、南北に走り横断山脈を構成する非常に高い山脈が連なる。また中央を雅礱江 (nyag-chu)が流れる。 1950年代には、中国共産党によるチベット併合を巡って、カム反乱が起こった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カンゼ・チベット族自治州」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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