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生(きもと)とは、日本酒の製法用語の一つで、現存する酒造りの技法の中でもっとも伝統的な造り方である。たいへんな労働を必要とするため、しだいに工程を省略する手法が探究され、明治時代に山廃(やまはいもと)が、ついで速醸(そくじょうもと)が考案された。一時期、生造りはほとんど行なわれなくなったが、近年の伝統再評価の流れの中でふたたび脚光を浴びつつある。 ==背景と特徴== 日本酒は、醪を仕込む前に、まず「」と呼ばれる酒母で酵母を培養する。そのとき培養をしているタンクの上蓋を開けたまま行なわざるをえないので、どうしても空気中から雑菌や野生酵母が混入してくる。そのため、それらを駆逐する目的で乳酸が加えられる。 このときに、あらかじめ別に作っておいた乳酸を加えるのでなく、もともとその蔵や自然のなかに生息している天然の乳酸菌を取り込んで、それが生成する乳酸で雑菌や野生酵母を死滅・失活させるのが、生系(きもとけい)の酒母の造り方の基本的な特徴である。 酒母造りは大きく分けてと速醸系に、さらに生系の酒母は、生と山廃に分けられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「生もと」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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