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田嶌 誠一(たじま せいいち、TAJIMA Seiichi、1951年2月1日 - )は日本の臨床心理学者。九州大学大学院人間環境学研究院教授。博士(教育心理学、九州大学: 学位請求論文「壺イメ-ジ法の考案とその展開に関する臨床心理学的研究」)〔1980年、九州大学大学院教育学研究科単位取得退学。〕。(財)日本臨床心理士資格認定協会認定臨床心理士。 == 概要 == 福岡県大牟田市出身。広島修道大学、京都教育大学を経て、1994年10月に九州大学教育学部助教授に着任。現在、九州大学大学院人間環境学研究院教授。 心のことが入った“壺”をイメージさせ、その中で様々の体験を扱う「壺イメージ療法」の考案者として知られている。1987年出版の同名の本(創元社)には、精神科医の中井久夫も座談会で参加するなど、当初から高い注目を浴びていた。その後日本では同書は絶版となり「早すぎた勝負球」「幻の名著」などと評されることもあったものの、海外では日本発祥の心理療法として広く紹介され、現在ではHANDBOOK OF THERAPEUTIC IMAGERY TECHNIQUES(Sheikh編〉などにも収録され国際的に評価されている〔なお同法は、守りの弱かった自身の幼少期の家庭的背景がベースにあると、雑誌「臨床心理学」にて田嶌自身が告白している。〕。 成瀬悟策門下で、大学院生時代は催眠やイメージ療法、動作法を中心に学んだ。ただし他研究室への出入り自由という九大臨床心理学教室の伝統から、村山正治、前田重治の指導も受けたようである。その影響もあってか、前述書「壺イメージ療法」では精神分析的な色彩の記述も散見される。また壺イメージ療法とフォーカシングの類似点を論じるなど、ヒューマニスティックな学派への理解も深い。 当初は個人の内面に深く働きかけるスタンスであったようだが、学生相談に従事した経験から、個人を取り巻く環境へと働きかける視点も重視するようになる。一見全く異なってしまったように思えるが、田嶌曰く、その根底には「工夫する能力」「注文をつける能力」の育成が共通してあるという。これらを観点を日常語として具現化させた「つきあい方」をキーワードとする論文を複数発表、その功績から1998年、日本心理臨床学会より奨励賞を受賞している。なお心理臨床学研究(日本心理臨床学会発行)に掲載された5本の論文はすべて原著論文(研究報告論文のうち、特に優れたものが編集委員会の判断で原著論文となる)であり、その独創性と臨床的センスが窺われる。 大学のゼミのスローガンは「こころはアマチュア、腕はプロ.補おう、腕の不足は体力で」。この目標に合致するため、ゼミ生は筋力トレーニングも欠かさない(同大教育学部パンフレットより)。また、不登校生徒などを対象としたボランティアの「居場所活動」をゼミ生の部屋で行っている。そのためゼミ生の部屋は漫画やテレビゲームソフトなどがかなり多く、ボランティア活動そのものは決まった時間枠で行われているものの、それ以外の時間には他ゼミの学生が多く居つくこととなっている。 最近はネットワーク・コミュニティ心理学的な視点をもとにした心理的援助モデルの構築に主眼を置き、精力的に実践研究を行っている。「不登校・引きこもり生徒への家庭訪問の実際と留意点」〔『臨床心理学』第1巻2号、pp.202-214〕などはその成果の一つであり、同業者よりも現場の教師によく読まれている。実践に関して、以前はスクールカウンセリング、現在は児童養護施設を主なフィールドとしており、施設では、安全委員会方式の提案を初めとした児童間暴力の解決へも積極的に取り組んでいる。 教育学部では臨床心理学に関する講義と演習、大学院人間環境学府では研究計画指導、インテーク・カンファレンス、ケース・カンファレンス、学外実習などの授業担当、及び九州大学心理教育相談室の運営に携わっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「田嶌誠一」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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