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田部芳 : ミニ英和和英辞書
田部芳[たなべ かおる]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [た]
 【名詞】 1. rice field 

田部芳 : ウィキペディア日本語版
田部芳[たなべ かおる]

田部 芳(たなべ かおる、1860年11月1日万延元年9月19日) - 1936年昭和11年)11月18日)は明治〜昭和期の法曹家、大審院検事・大審院部長判事等を歴任し商法起草委員として新商法成立に尽くした。滋賀県出身者として司法省法学校同期の河村譲三郎と共に最初の法学博士(博士登録番号22番)。
== 生涯 ==
生涯概略〔「書斎の窓(243) 1905年7月 商法典起草委員の一人 田部芳先生について」(有斐閣)〕〔「青年期の田部密と中尾靖軒-田部密探索(2) 奥本武裕」http://www.pref.nara.jp/secure/14191/r73.pdf〕〔「法学セミナー55(2)(通号662) 2010年2月」 P74「ロー・アングル 現行民法典を創った人びと(10)主査委員(7)田部芳・長谷川喬・本尾敬三郎 外伝(6)行政裁判所の内紛 七戸克彦」(日本評論社)〕
田部芳は、1860年11月1日((旧暦)万延元年9月19日)に彦根藩士下士の家(犬上郡彦根上藪下町)に生まれる。父田部密桜田門外の変後彦根藩内に台頭した尊攘派下級藩士の結社である至誠組に近い立場にあり、明治維新後の藩政に関与。維新後は大和国高市郡葛上郡葛下郡忍海郡郡長を務めると共に大阪名古屋間の運送業を起こした。芳は比較的裕福な家に育ち、判事を目指し上京。東京外国語学校入学後1879年(明治12年)司法省法学校(後に東京大学法学部に統合)に入り、1884年(明治17年)法学校を卒業した。法学校同期生としては梅謙次郎や同じ滋賀県出身の河村譲三郎、司法大臣や第2代法政大学長を務める松室致、芳の嫁ぎ先で大審院院長明治大学総長を務める富谷鉎太郎読売新聞社長となる秋月左都夫和仏法律学校(現法政大学)校長・東京弁護士会会長を務める飯田宏作刑法起草者である古賀廉造手塚治の祖父で長崎控訴院長等を歴任した手塚太郎東京帝国大学教授寺尾亨関西法律学校第2代校長水上長次郎等がいる。
卒業後司法省に入省し、1886年(明治19年)法学修行並びに裁判事務研究のためヨーロッパに官費留学生として派遣され、フランスソルボンヌ大学ドイツライプツィヒ大学で学び、1890年(明治23年)7月当初3年の官費留学であったが1年間の私費留学を加えて都合4年間の留学を終え帰国した。翌8月に判事試補に任ぜられ10月には判事に昇格し東京控訴院判事を務める。また、東京帝国大学法科大学講師を兼務し一時期商法を担当した。
1893年(明治26年)2月司法省参事官として本庁勤務となり法典調査委員を命じられ、翌年3月31日商法修正案起草委員に法科大学同期で東京帝国大学法科大学教授梅謙次郎と共に田部は任命された。翌1995年(明治28年)12月法科大学教授岡野敬次郎が起草委員に、東京帝国大学助手の志田 鉀太郎加藤正治が起草委員補助に任じられた。1898年(明治31年)5月19日開会の第十二回帝国議会において商法修正案は貴族院に提出され、7月1日から施行された。
議会に対し商法修正案を提出した後の6月、田部は司法省参事官に加え検事を兼務することとなり、民刑局勤務と共に大審院検事を兼ねることになった。翌年2月には東京帝国大学法科大学推薦により法学博士号を授与された。1902年(明治35年)11月司法省兼官を辞退し、1906年(明治39年)9月検事から判事に転じ大審院部長判事に就任した。この間、1903年(明治36年)5月勲四等旭日小綬章を授けられ、1906年(明治39年)1月には高等官一等に任じられた。1920年大正9年)12月長年の功績に対し勲一等瑞宝章を授与され、また1923年(大正12年)1月には親任官の待遇が認められた。翌2月正三位に叙された後の9月、田部は大審院部長判事を退任した。その後、悠々自適に暮らし1936年(昭和11年)11月18日逝去した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「田部芳」の詳細全文を読む




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