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田隅 三生(たすみ みつお、1937年1月23日 - )は、化学者・東京大学名誉教授。専門は振動分光学による分子構造の研究。 == 人物 == 振動分光学による分子構造の研究で知られ、現在活躍中の多くの有力研究者を育てた。物理化学研究において、特に振動分光学の測定法と解析法を発展させ、多くの先駆的な業績を上げた。 合成高分子、タンパク質、光合成に関する研究では、それらの赤外・ラマンスペクトルを解析するための基礎となる理論的手法を開発し、スペクトルと分子構造の相関関係、分子構造と機能(熱的性質、力学的性質、電気伝導性、光合成)の相関関係の解明に貢献した。 上記の研究を進めるうえで、非経験的分子軌道法などの量子化学計算に基づく精密な分子振動の解析が有用な情報を与えることを明確な形で示した。 カロテノイドや共役二重結合系を有する基本分子について、共鳴ラマン励起プロフィールの解析から電子励起状態にある分子の構造に関する定量的な情報が得られることを示し、電子励起分子の分子構造研究における新しい方法論を確立した。 電子励起分子をはじめとする短寿命分子種のラマン・赤外スペクトルを測定する手法の開発を通じて、物理化学において重要な分野である時間分解振動分光学の開拓に貢献した。 埼玉大学学長(2004-2008)時代には、国立大学法人化という難しい局面において、柔軟に対応し、大学正門バスロータリーにモニュメント(近代芸術)を設置したり、大学歌を制定するなど、大学の個性の確立に貢献をした。また、キャンパスを美化し(煉瓦歩道の舗装・校舎の修築・駐輪場の整備など)、リニューアルした大学会館の1階にローソンを入店し、学生がパソコンを利用できるスペースを作り、カフェテラスを作るなど(当時の国立大学としては画期的な)、厳しい財政事情の中、できる限り学生の立場に立った大学行政を心掛けた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「田隅三生」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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