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山梨県立図書館(やまなしけんりつとしょかん)は、山梨県甲府市にある山梨県立の図書館である。 == 沿革 == 甲府市立図書館とともに第二次世界大戦前から存在する公共図書館で、1900年(明治33年)に山梨県教育会付属図書館として開館した。1930年(昭和5年)に根津嘉一郎の寄付により県庁舎構内に新館が建てられ、1931年(昭和6年)に山梨県立管轄となり、現在の名称に改められた。戦中には甲府空襲よる戦災を免れたものの、1945年(昭和20年)にはGHQ傘下の山梨軍政部により建物が接収され、蔵書は県会議事堂地下や甲府工業学校武道場へ移された。山梨軍政部の主導で弘前大学図書館長であった三谷栄一が新館長に迎えられ、1950年(昭和25年)には接収解除により返還された。 1970年(昭和45年)に山梨県庁舎構内より平和通りを挟んだ二丁目へ移転(それまでの建物は山梨県庁舎第一南別館として2010年まで使用され、現在は改築され防災新館となっている)。当時先進的図書館建築のパイオニアとして知られていた鬼頭梓の設計により新しい県立図書館が建設されたが、2000年代になると老朽化や蔵書数増加による収蔵スペースの確保が懸案事項となり、2012年6月10日の業務を最後に閉館され、その後建物は解体された〔旧県立図書館解体工事 入札情報サービスNJSS 〕。なお、跡地は甲府信用金庫に土地交換という形で売却され〔甲府信金本店、旧県立図書館跡地に移転へ (2013年11月30日、日本興業新聞)〕、2015年9月より同信金の本店が移転営業を開始した。 その後2012年6月11日から11月10日までの長期間にわたり移転作業のため休館し、11月11日に現在の場所へ開館、地上3階建(一部4階建)、地下1階建で延床面積は10,452m2と、旧図書館(4,249m2)の2倍以上になった。施設は蔵書・閲覧コーナーのほかに多目的展覧会場やカフェ、多目的ホールが設置されている。移転後の新館長には作家の阿刀田高が就任した〔人と本の現場へ再び 山梨県立図書館長に就任 阿刀田高さん(作家) - 東京新聞、2012年9月1日配信、2012年9月16日閲覧〕。 図書館法の制定により視聴覚ライブラリーの整備や移動図書館、地域読書会や他の公共図書館との連携事業の実施、僻地小学校への貸し出しなどサービスの拡充に努めている。また、戦前からには郷土資料の受け入れを行い、収蔵資料は「甲州文庫」として集成され郷土研究の拠点にもなり、2005年には山梨県立博物館の開館により移管された。また、昭和初期の弁士梅村紫声旧蔵の映画関係古書「梅村文庫」を所蔵している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「山梨県立図書館」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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