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『甲越川中嶋軍記』(こうえつかわなかじまぐんき)は、江戸時代後期の草双紙(合巻)。文章は戯作者の柳下亭種員(りゅうかてい たねかず)、画は歌川芳虎。刊行は嘉永3年(1850年)または翌嘉永4年か〔石川(1991.5)、p.36〕。 == 出版の背景 == 草双紙(くさぞうし)は江戸時代中期以降に江戸を中心に出版された絵入り本の総称で、刊行時期や形態により赤本・黒本・黄表紙・合巻などに分類される。合巻はほぼ全頁に渡って絵と平仮名中心の文章が配されたもので、文化4年(1807年)頃に数冊の草双紙を合冊したものを称した。合巻は文化・文政・天保期に山東京伝や滝沢馬琴、柳亭種彦らの書き手が出版し、天保の改革における自粛期を経て激増期を迎えるが、この頃の合巻には読本のダイジェストや乱雑な構成の作品が多いことが指摘される〔鈴木重三「合巻」『日本古典文学大辞典』〕。 『甲越川中嶋軍記』はこの激増期の作品で、草双紙には『信玄一代記』など武田信玄や武田家の軍師とされる山本勘助を主人公とする一群の作品があるが、同時期には嘉永2年刊『川中島軍鑑』、嘉永3年刊『甲越武功伝』、安政6年刊『河中島列戦美談』など川中島ものの合巻が数多く制作された。『甲越川中嶋軍記』は文化6年から文政8年頃に刊行された速水春暁斎作の読本『絵本甲越軍記』を元にしており、川中島における信玄・謙信の一騎打ちを中心としたダイジェストとなっており、文章を配した柳下亭種貞は一般的な「作」「編」を用いずに「訳」を用いている。内容は甲斐・越後間の戦いに重点が置かれており、『絵本甲越軍記』で詳細に記されている晴信(信玄)の初陣や信玄の父信虎の追放などについては簡略化されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「甲越川中嶋軍記」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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