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三朝鮮(さんちょうせん)は、いわゆる古朝鮮のことで、通常は檀君朝鮮・箕子朝鮮・衛氏朝鮮を指す。しかし朝鮮民族史学の祖、申采浩は、「三朝鮮とは本当は真朝鮮・莫朝鮮・番朝鮮のことであるのに、世間の人は三朝鮮といえば檀君朝鮮・箕子朝鮮・衛氏朝鮮のことだとばかり思っており、誰も真朝鮮・莫朝鮮・番朝鮮を知らない〔申采浩は中国の古代史書にみえる「真番朝鮮」という言葉を、通説どおり「真番・朝鮮」とわけるのではなく「真朝鮮」と「番朝鮮」の併記だと考えた。また「真番郡」を「真莫郡」と誤記した例を奇貨として、真番郡は真番莫郡または真莫番郡の略であるとし、「莫朝鮮」なるものまで案出した。〕」と嘆いていた。 == 概略 == 申采浩の説のあらましを以下に語る。 馬韓・弁韓・辰韓は、馬は莫、慕とも書き「マル」と読み天。弁は番、卞とも書き「プル」と読み地。辰は秦、真とも書き「シン」と読み人の意味。韓は「カン」でモンゴルの汗と同じく王。それぞれ天王・地王・人王の意味となる。その三王の領地は白頭山を中心に取り囲むように配置されている。 最初に朝鮮民族が住んだのは今の朝鮮半島でありそこの王が天王である。自分が天神の子だと称する檀君が愚民を集めて君臨したのが最初の国の始まりであった。人口が増え盛るに従って、のちに中国の遼寧省・熱河省方面に進出したがそこの王が地王。最後に、吉林省や黒竜江省方面に進出して人王を立てた。すなわち、天→地→人は人が住み国を建てた順序である。辰韓は最後にでたがシンは大の意味もあり、辰韓は「大王」でもあり、もっとも尊貴である。それは中国で天皇・地皇・人皇があったが人皇(別名:泰皇)がもっとも尊いというのと同じである。つまり辰韓が皇帝・天子であって、馬韓と弁韓はその二大属国を領する二大臣下である。 しかし戦国時代には、馬韓も弁韓も独立して争い、一つの朝鮮が分裂して三つの朝鮮になった。つまり馬韓・弁韓・辰韓の領土が独立して莫朝鮮・番朝鮮・真朝鮮になったのだ、という。申采浩はマル朝鮮・プル朝鮮・シン朝鮮とも書いている。 また朝鮮の首都である王険城は三つあった〔王険城は通説では今の平壌とされているが、当時、朝鮮が遼寧省方面にあったとする説があり、その場合、王険城を遼東半島の「海城」にあったとする説(日本人の説)があった。そこで申采浩は、どちらも正しいとした上で番朝鮮と莫朝鮮に割り振り、さらに真朝鮮の分として夫餘国の首都とされた黒龍江省の哈爾濱を想定した。〕とし、北朝鮮の平壌・遼寧省の海城(今の鞍山の海城市)・黒龍江省の哈爾濱(今のハルビン市)とした。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三朝鮮」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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