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異常磁気モーメント(いじょうじきモーメント、anomalous magnetic moment、記号)とは量子電磁力学 (QED)において、粒子の磁気モーメントへの量子力学的効果による寄与である。異常磁気モーメントはファインマン図のループによって表現される。 ディラックの理論(これはループのないファインマン図に対応する)では、磁気モーメントはディラック方程式によって計算され、g因子の項として表現される。ディラック方程式による計算では、正確にである。電子のような粒子では、このディラック方程式による古典的な結果は実際に観測される値とはごく僅かに異なる。この違いは異常磁気モーメントとよばれ、記号で表され以下で定義される。 : == 電子の異常磁気モーメント == 電子の異常磁気モーメントは1948年にR. KuschとH. M. Foldyが実験で発見した〔 〕。電子の異常磁気モーメントは物理定数の中でも極めて高い精度で測定されており、その値は以下である。 :〔http://physics.nist.gov/cuu/Constants/index.html〕 電子の1ループの異常磁気モーメントの寄与は右上のファインマン図で表され、頂点関数を計算することで求められる。1ループの計算は比較的単純〔See section 6.3 of Michael E. Peskin and Daniel V. Schroeder, ''An Introduction to Quantum Field Theory'', Addison-Wesley, Reading, 1995.〕で、その結果は以下となる。 : ここでは微細構造定数である。この結果は1948年にシュウィンガーによって初めて導かれた〔 〕。 現在までに、電子の異常磁気モーメントのQED公式はのオーダー(4ループ)まで計算されている〔電子の磁石の強さを1兆分の1の精度まで計算 - 理化学研究所プレスリリース〕。木下東一郎らによる最近の計算結果〔 〕は以下のようになる。 : QEDによる計算結果は実験による測定値と10桁以上一致しており、電子の磁気モーメントは物理学の歴史上でも最も正確に理論と一致した数値となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「異常磁気モーメント」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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