|
1. (adj-na,n) isomer 2. isomeric =========================== ・ 異 : [い] (pref) different ・ 異性 : [いせい] 【名詞】 1. the opposite sex ・ 異性体 : [いせいたい] 1. (adj-na,n) isomer 2. isomeric
異性体(いせいたい、、発音:()とは同じ数、同じ種類の原子を持っているが、違う構造をしている物質のこと〔Petrucci R.H., Harwood R.S. and Herring F.G. "General Chemistry" (8th ed., 2002), p. 91〕。分子A1と分子A2が同一分子式で構造が異なる場合、A1はA2の異性体であり、A2はA1の異性体である。また同一分子式の一群の化合物をAと総称した場合、A1もA2もAの異性体である。「ジエチルエーテルはブタノールの異性体である」というのが前者の使い方であり、「ブタノールの構造異性体は4種類ある」というのが後者の使い方である。分子式C4H10Oの化合物の構造異性体と言えば、ブタノールに加えてジエチルエーテルやメチルプロピルエーテルも含まれる。 大多数の有機化合物のように多数の原子の共有結合でできた分子化合物は異性体を持ちうる。ひとつの中心原子に複数種類の配位子が配位した錯体は異性体を持ちうる。 異性体を持つという性質、異性体を生じる性質を異性(isomerism、発音:または)という。イェンス・ベルセリウスが、「同じ部分が一緒になっている」ことを意味するギリシャ語ιςομερηςから1830年に命名した〔ベルセリウス著(田中豊助、原田紀子訳)『化学の教科書』p28 内田老鶴圃 ISBN 4-7536-3108-7〕〔See: Jac. Berzelius (1830) “Om sammansättningen af vinsyra och drufsyra (John’s säure aus den Voghesen), om blyoxidens atomvigt, samt allmänna anmärkningar om sådana kroppar som hafva lika sammansättning, men skiljaktiga egenskaper” (題名邦訳:全体的な観察に基づく、同じ組成を持ちながら性質の異なる酒石酸と(ヴォージュのジョンの酸)の組成および酸化鉛の化学式量、''Kongliga Svenska Vetenskaps Academiens Handling'' (誌名邦訳:スウェーデン王立科学アカデミーの取引), vol. 49, p.49–80;特にp.70 。ドイツにて重版: J.J.ベルセリウス (1831) “Über die Zusammensetzung der Weinsäure und Traubensäure (John's säure aus den Voghesen), über das Atomengewicht des Bleioxyds, nebst allgemeinen Bemerkungen über solche Körper, die gleiche Zusammensetzung, aber ungleiche Eigenschaften besitzen," ''Annalen der Physik und Chemie'', vol. 19、p.305–335;特にpage 326 。フランスにて重版: J.J. Berzelius (1831) “Composition de l’acide tartarique et de l’acide racémique (traubensäure); poids atomique de l’oxide de plomb, et remarques générals sur les corps qui ont la même composition, et possèdent des proprietés différentes,” ', vol. 46, p.113–147;特にp.136 。〕。, vol. 46, p.113–147;特にp.136 。〕。 == 種類 == 異性体は、トポロジカル構造が異なる構造異性体とトポロジカル構造は等しいが立体配置や立体配座が異なる立体異性体の2つに分類される。立体配置は等しく立体配座のみが異なる異性体を配座異性体と呼ぶ。さらに、化学構造は全く同一だが、分子内の同じ種類の複数の原子核のスピンの向きの組み合わせが異なる核スピン異性体も存在する。 錯体におけるイオン化異性体、、連結異性体(結合異性体)は構造異性体と言える。 互変異性体という言葉は速度論的術語であり、通常のタイムスケールでは互いに速い交換をしていて短時間で平衡に達してしまう異性体のことを指す。平衡移動が十分速い場合、両者を分離することは難しい。これには、ケトとエノールや、α-グルコースとβ-グルコース、シクロヘキサンのいす型とふね型などが該当する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「異性体」の詳細全文を読む
=========================== 「 異性体 」を含む部分一致用語の検索リンク( 16 件 ) DNAトポロジー異性体 DNAトポ異性体 アトロプ異性体 ジアステレオ異性体 互変異性体 光学異性体 回転異性体 構造異性体 異性体 異性体シフト 立体異性体 立体配置異性体 配座異性体 配置異性体 鏡像異性体 鏡像異性体過剰率 スポンサード リンク
|