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病理科(びょうりか、Clinical Pathology)は、病院等医療施設において病理医(または臨床検査医)が所属する部門の名称である。病理科は医療法で定義された診療科名(標榜科)ではなかったが、2008年4月1日から病理診断科、臨床検査科として標榜が可能になった。〔平成20年2月27日官報 号外第36号 政令第36号 11-12頁〕 *医政局や病理学会の努力にもかかわらず、「病理診断科」を標榜している病院は、国立大学附属病院・関連施設では約19%にとどまっているという〔http://pathology.or.jp/news/pdf/meishou-130331.pdf〕。日本病理学会は「診療機関における「病理診断科」の名称使用のお願い」〔http://pathology.or.jp/news/whats/meishou-130331.html 診療機関における「病理診断科」の名称使用のお願い〕を平成25年に公表した。 == 概説 == 臨床病理科、臨床検査科、臨床研究科、病理診断科、検査部、病理部、病院病理部などの名称も使われている。以前は、看護部や薬剤部と一緒に診療支援系部門に包括されていることもあったが、診療系部門に再編され始めている。 *地域医療において病理診断・臨床検査(病理専門医、臨床検査専門医)を掲げる医療施設ができ、主治医からだけではなく専門医からも説明を受けることが可能ならば地域住民にとっては心強い。数は少ないものの病理診断科を標榜する診療所開設の届出が始まった。 臨床検査科という場合は臨床検査(検体検査、病理検査、生理検査、画像診断など)を行う検査室を指していることが多い。規模が大きい医療施設等では臨床検査専門医が専従している場合もある。 病理診断科という場合は病理標本作製・細胞診検査(細胞検査士によるスクリーニング)等の病理学的検査と病理診断・細胞診断を実施する部門のことが多い。病理診断科に所属する病理医・病理専門医の主要業務のひとつは病理診断である。病理診断は病気や病変部の確定的診断であり、その結果により治療が選択され、患者の健康・生命等に直接関係する。そのため病理診断は絶対的医行為であると考えられている。がん診療拠点病院等では病院入り口にある標榜診療科の一覧に病理診断科をみることができる。病理医に期待されているのがファースト・オピニオンやセカンドオピニオンへの対応である。たとえば「がんと診断されたが、自分のがん細胞はどういうものか病理医からも説明を受けたい」、「これから治療を受けるが、その前に一度、顕微鏡でがん細胞を見ておきたい」などの要望に対応することである。日本病理学会ホームページに「診療標榜科名「病理診断科」の実現を受けて(一般の皆様へ)」の記事が掲載されている〔http://pathology.or.jp/news/rijichou/shinryouhyouboukamei080512.html 日本病理学会「診療標榜科名「病理診断科」の実現を受けて(一般の皆様へ)」の記事〕。病理診断科の主要業務である病理診断、細胞診断(検査)の約3割が大学関連および病理学会認定・登録施設で行われているに過ぎない〔病理と臨床 2006 Vol.24 No.8 pp877-884 文光堂〕病理診断科のない医療施設では、病理材料が外部施設へ検体検査として外注され作製された病理標本の病理学的検査報告書に基づいて、臨床医が病理判断している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「病理科」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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