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「白い服の男」(しろいふくのおとこ)は、星新一の短編SF小説(ショートショート)。 初出は「SFマガジン」1968年9月号〔初出リスト 星新一公式サイト〕。戦争を無くすため、概念そのものの抹消を図り、関心を持つ者は徹底的に弾圧されるという世界を描き、典型的なディストピア小説と評されることが多い。 == あらすじ == 世界大戦後の世界。白い制服を着用する主人公の男は特殊警察機構89605分署の署長で、今日も職務に励んでいた。特殊警察機構とは超法規的存在で、無差別盗聴や密告を駆使し、市民を監視していた。しかし、凶悪犯罪の証拠を掴んでも無視し、一般警察が担当する仕事には一切口出ししなかった。彼らが取り締まる対象はただひとつ、「セ」だけだった。特殊警察に捕らえられた者は拷問により取り調べられた後、広場で「人類の敵」として公開処刑される。この時代でも当然許されざる行いだが、「セ」に関しては別だった。 管轄下の閉鎖図書館では、過去の文献・情報の書き換えや、焼却〔『西部戦線異状なし』『裸者と死者』『三国志』『風と共に去りぬ』が挙げられている。〕を行い、さらに古戦場や城跡の遺物を処分し、存在理由を捏造するなど、徹底して「セ」、つまり「戦争」(作中ではその言葉を恐ろしがって誰もが「セ」としか言わない)に関する証拠の抹消を図っていた。 通報を受け、新たな事案に向かう主人公は、己の白い制服を見やり、誇らしげに地球を救う医師になぞらえるのだった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「白い服の男」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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