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富士山(ふじさん、英語:Mount Fuji)は、静岡県(富士宮市、裾野市、富士市、御殿場市、駿東郡小山町)と、山梨県(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)に跨る活火山である。標高3,776 m、日本最高峰(剣ヶ峰)〔日本が玉山(新高山)のある台湾を領有していた時期を除く。〕の独立峰で、その優美な風貌は日本国外でも日本の象徴として広く知られている。数多くの芸術作品の題材とされ、芸術面でも大きな影響を与えた。懸垂曲線の山容を有した玄武岩質成層火山で構成され、その山体は駿河湾の海岸まで及ぶ。 古来霊峰とされ、特に山頂部は浅間大神が鎮座するとされたため、神聖視された。噴火を沈静化するため律令国家により浅間神社が祭祀され、浅間信仰が確立された。また、富士山修験道の開祖とされる富士上人により修験道の霊場としても認識されるようになり、登拝が行われるようになった。これら富士信仰は時代により多様化し、村山修験や富士講といった一派を形成するに至る。現在、富士山麓周辺には観光名所が多くある他、夏季には富士登山が盛んである。 日本三名山(三霊山)、日本百名山〔『日本百名山』 深田久弥(著)、朝日新聞社、1982年、ISBN 4-02-260871-4、pp269-272〕、日本の地質百選に選定されている。また、1936年(昭和11年)には富士箱根伊豆国立公園に指定されている〔1936年(昭和11年)2月1日に指定。山の上部がその特別保護地区、周辺が特別地域及び普通地域になっている。また車両の乗り入れ禁止区域が設定されている。富士箱根伊豆国立公園区域の概要 - 環境省(2010年12月28日閲覧)〕。その後、1952年(昭和27年)に特別名勝、2011年(平成23年)に史跡、さらに2013年(平成25年)6月22日には関連する文化財群とともに「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録された。日本の文化遺産としては13件目である。 == 名称 == === 語源 === 富士山についての最も古い記録は『常陸国風土記』における「福慈岳」という語であると言われている。他にも多くの呼称が存在し、不二山もしくは不尽山〔(例)「田子の浦ゆ うち出でて見れば真白にぞ 不尽の高嶺に雪はふりける」山部赤人 (『万葉集』)「不二」は「日本最高峰の並ぶものの無い」の意とされる。他に布士や布自の字を当てている書籍もあった。〕と表記する古文献もある。また、『竹取物語』における伝説もある〔。〕。「フジ」という長い山の斜面を表す大和言葉から転じて富士山と称されたという説もある。近代以降の語源説としては、宣教師・バチェラーは、名前は「火を噴く山」を意味するアイヌ語の「フンチヌプリ」に由来するとの説を提示した。しかし、これは囲炉裏の中に鎮座する火の姥神を表す「アペフチカムイ」からきた誤解であるとの反論がある〔フチ=フンチは「火」ではなく「老婆」の意味である〕。その他の語源説として、マレー語説・マオリ語説・原ポリネシア語説などがある。 明確に「富士山」と表記されるに至るにおいては駿河国富士郡に由来するとするものがあり〔 - 富士吉田市歴史民俗博物館(2004年3月31日)〕、記録としては都良香の『富士山記』に「山を富士と名づくるは、郡の名に取れるなり」とある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「富士山」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mount Fuji 」があります。 スポンサード リンク
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