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白黒リバーサルフィルム(しろくろリバーサルフィルム)、白黒反転フィルム(しろくろはんてんフィルム)は、白黒のリバーサルフィルムである。原理等はカラーのリバーサルフィルムと同様で、白黒ポジフィルムや白黒スライドフィルム等と呼ばれることも同様である。カラー写真におけるクロス現像と比べ、白黒写真では白黒ネガフィルムをリバーサル現像することはさほど特殊なことではないが、リバーサル現像やスライド向けに調整された製品が白黒リバーサルフィルムとして生産・販売されている。 白黒写真用のフィルムはスライドおよび商業印刷に、35mmフィルムは劇場用映画等の上映用プリントに、16mmフィルムおよび8mmフィルムは小型映画等の撮影用に使用される〔、2011年12月12日閲覧。〕。 2011年(平成23年)現在も、コダック(アメリカ合衆国)、ORWO(ドイツ)、フォマ・ボヘミア(チェコ)等各社が、写真用・映画用の白黒リバーサルフィルムを製造販売している(後述)。 == 略歴・概要 == 1923年、アマチュア映画用の小型映画のために、コダックが、16mmの白黒リバーサルフィルム、その映写機、撮影機を発表した〔16mmフィルムの歴史 、『小型映画技術史』、飯田定信、2011年12月13日閲覧。〕〔コダック映画用フィルムの変遷 1889-1939 、コダック、2011年12月13日閲覧。〕。同フィルムは安全フィルムであった〔〔。同時期に劇場用映画のディフュージョン版を家庭で上映するためにフランスのパテが生み出した規格である9.5mmフィルムで、小型映画用の撮影機パテベビーでの撮影用に、白黒リバーサルフィルム(ダイレクトフィルム、ROFとも)が発売されている〔9.5mmフィルム 、『小型映画技術史』、飯田定信、2011年12月13日閲覧。〕。 1953年1月、富士フイルムは、白黒リバーサルフィルム「ネオパン反転8mmフィルム」「ネオパン反転16mmフィルム」を発表する〔富士フイルムのあゆみ1950年 、富士フイルム、2011年12月13日閲覧。〕。 1955年、コダックは白黒リバーサルフィルム「コダック プラスX リバーサルフィルム 7276」「コダック トライX リバーサルフィルム 7278」の製造販売を開始、後者の貢献によりコダックは、第28回アカデミー賞科学技術賞を受賞している〔コダック映画用フィルムの変遷 1940-1959 、コダック、2011年12月13日閲覧。〕。 1960年10月、富士フイルムは、商業印刷・製版用に「富士製版用反転フィルム」を発表する〔富士フイルムのあゆみ1960年 、富士フイルム、2011年12月13日閲覧。〕。1962年(昭和37年)、コダックは劇場用映画のプリントフィルム用に「イーストマン リバーサル白黒プリントフィルム 7361」(オルソタイプ)を発売する〔コダック映画用フィルムの変遷 1960-1979 、コダック、2011年12月13日閲覧。〕。 写真用白黒リバーサルフィルムについては、ドイツのアグフア・ゲバルトが製造販売し、もっとも普及していたが、2005年5月、135フィルム、ブローニーフィルム(120フィルム)、大判カメラ用シートフィルム(4×5 シノゴ判)の全製品が生産終了した〔AGFA SCALA200X 製造・販売中止のお知らせ 、ナショナル・フォート、2011年12月12日閲覧。〕。これをもって「世界唯一の白黒リバーサルフィルムが消滅した」〔藤田、p.77.〕とするのは誤りである。前述のムービー用等の他写真用についてもそれ以前もそれ以後も、チェコのフォマ・ボヘミアによる「フォマパンR」、ドイツのギガビットフィルムによる「ギガビットフィルムDIA」、同じくローライの「ローライRSD」の製造販売が(2014年現在)続けられている。⇒ #おもな製品 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「白黒リバーサルフィルム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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