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百鬼夜行絵巻 : ミニ英和和英辞書
百鬼夜行絵巻[ひゃっきやぎょう えまき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ひゃく]
  1. (num) 100 2. hundred 
百鬼夜行 : [ひゃっきやぎょう, ひゃっきやこう]
 【名詞】 1. veritable pandemonium 2. large number of people plotting and doing evil 3. creepy characters roaming about presenting a most scandalous sight
: [おに]
 【名詞】 1. ogre 2. demon 3. it (i.e. in a game of tag) 
: [よる]
  1. (n-adv,n-t) evening 2. night 
夜行 : [やこう, やぎょう]
  1. (n,vs) walking around at night 2. night train 3. night travel 
: [くだり, ぎょう]
 【名詞】 1. (1) line 2. row 3. (2) verse 
: [え]
  1. (n,n-suf) picture 2. drawing 3. painting 4. sketch 
絵巻 : [えまき]
 【名詞】 1. picture scroll 
: [まき]
 【名詞】 1. volume 

百鬼夜行絵巻 : ウィキペディア日本語版
百鬼夜行絵巻[ひゃっきやぎょう えまき]

百鬼夜行絵巻(ひゃっきやぎょう えまき)は、日本絵巻物である。多数の作品が現存しており、代表的な作品は京都大徳寺山内の塔頭真珠庵(しんじゅあん)に所蔵される『百鬼夜行図』〔絵巻自体に明治時代に貼付されたとされる短冊状の紙片に ≪百鬼夜行図 土佐光信筆 真珠庵≫ とあることによる。『日本絵巻大成』25 能恵法師絵詞・福富草紙・百鬼夜行絵巻 中央公論社 1979年、130頁。ISBN 4-12-402285-9。〕(重要文化財。『百鬼夜行絵巻』、真珠庵本と称される)である。
== 概要 ==
「百鬼夜行絵巻」とは、妖怪たちが行列をする「百鬼夜行」(ひゃっきやぎょう、ひゃっきやこう)のさまを描いたとされる複数の絵巻物の総称である。室町時代から明治大正年間頃まで数多く制作されており、国内外を問わず多くの機関・個人によって所蔵されている。当初より、数種の絵巻が存在していて、それが模写・転写される間に様々なパターンを構成し、今日に伝わったものなのではないかと考えられている〔〔〔。制作された時代から名称・総称が固定されていたわけではなく、まったく同様の図が描かれた絵巻であったとしても、「百鬼ノ図」「妖怪絵巻」など別の題名が名付けられている場合も見受けられる。
「百鬼夜行」という言葉が使われているが、『今昔物語集』などの説話集に見られる平安時代の人々に恐れられていたや異形の者が行列をする「百鬼夜行」と、本作品に見られる「百鬼夜行」とされる行列は同一のものではなく、別のイメージであると考えられている〔田中貴子 「百鬼夜行絵巻はなおも語る」、『図説百鬼夜行絵巻をよむ』河出書房新社、1999年、17 - 33頁。ISBN 978-4-309-76103-9。〕。また、作品中に登場する妖怪たちは、器物の妖怪たちが中心となっている点に大きな特徴があるが、百鬼夜行絵巻に描かれるのは、器物だけであるとは限らず、器物以外の動物植物なども描かれており、鳥獣草木器物戯画絵巻という性格から作品を鑑賞することも出来、『鳥獣人物戯画』(後年の類例が乏しい)や『付喪神絵巻』との関係もあるのではないかとも考えられている〔小松茂美「百鬼夜行絵巻の謎」(『日本絵巻大成』25 能恵法師絵詞・福富草紙・百鬼夜行絵巻) 中央公論社 1979年、126 - 137頁。ISBN 4-12-402285-9。〕。
近代以後、田中一松などによる紹介〔『日本絵巻物集成』1 伴大納言絵詞・随身庭騎図・清水寺縁起・華厳五十五処絵巻・長谷雄卿双紙・百鬼夜行図 雄山閣 1929年 49-54頁〕にはじまり、展覧会・書籍などを通じて最もその存在が流布されているのは真珠庵に所蔵されている『百鬼夜行図』(『百鬼夜行絵巻』)である。真珠庵本は室町時代の制作であり、土佐派の画家・土佐光信(とさ みつのぶ)の筆であると伝承されているが確証はない〔。また、真珠庵本がすべての百鬼夜行絵巻の祖型であるというわけではなく、室町時代・あるいはそれ以前に存在した「百鬼夜行絵巻」を手本として制作された作品のうちのひとつであると考えられている〔〔〔。21世紀現在でも、複数伝存している百鬼夜行絵巻のうち、どの系統のものが最も古い形を残し、祖型を保っているのか、その前後関係はまだ研究途上にある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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