|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 皇宮 : [こうぐう] (n) the Imperial Palace ・ 護衛 : [ごえい] 1. (n,vs) guard 2. convoy 3. escort ・ 官 : [かん] 【名詞】 1. government service 2. the bureaucracy
皇宮護衛官(こうぐうごえいかん)とは、国家公務員の官職の一つ。警察庁の公安職の職員として、警察庁の附属機関である皇宮警察本部に所属する。特別司法警察職員であり、警察官ではない。 == 概要 == 天皇・皇族の護衛、皇居、御所、御用邸などの警衛を担当することを主な職務とする。その専門性を考慮して、警察官とは別枠の皇宮護衛官採用試験(国家公務員III種相当)が設けられている。 皇宮護衛官の定員は920人である。(警察庁の定員に関する訓令(昭和44年6月30日警察庁訓令第6号)第1条) 皇宮護衛官は警察庁に所属するものの警察官とは別の官職(''警察官ではない警察職員'')とされているが、警察法第六十九条に基づき「天皇及び皇后、皇太子その他の皇族の生命、身体若しくは財産に対する罪、皇室用財産に対する罪又は皇居、御所その他皇室用財産である施設若しくは天皇及び皇后、皇太子その他の皇族の宿泊の用に供されている施設における犯罪」に対する捜査を行う刑事訴訟法上の司法警察職員〔=特別司法警察職員〕とされている。 階級呼称については警察官に準じるが、全部の階級に「皇宮」がつく(例:警部補の職ならば皇宮警部補となる)。 警察官の拳銃、特殊銃(機関けん銃)、警棒、催涙スプレー等の使用・取扱いは各種の国家公安委員会規則により定められているが、これらはいずれも皇宮護衛官にも準用される。また、制服・制帽・階級章・識別章は基本的に警察官と同一であるが、上着の両襟の部分に皇宮護衛官であることを示す「皇宮護衛官章」〔えんじ色の地に金色の五三の桐紋の記章〕が付くほか、警笛を吊る警笛吊り紐がえんじ色〔赤誠(偽り・飾りのない真心)に由来する。〕〔一般の警察官の使用する警笛吊り紐は交通警察においては白色、地域警察では金属チェーン。〕である点が一般の警察官と異なる。また制服の上衣の右上腕部のエンブレムの文字が「皇宮」となっている(一般の警察官の場合は「警視庁」または「道府県」名、本来は警察庁であるべきところ「皇宮」となっている)。その他、警察手帳の所属本部名は「皇宮警察本部」ではなく本来の所属の「警察庁」となっている。 警衛や儀衛に当たっては、特別な制服(飾緒を金モール編みの肩章から吊るした儀礼服等)を着用して、馬や側車付二輪車に乗ったり、皇居の正門での警備などの任務に当たることがある。 皇宮護衛官は東京都、神奈川県、静岡県、栃木県、京都府、奈良県の1都1府4県を中心に、海外を含め天皇・皇族が移動する先の必要エリア全てにおいて警衛活動を行う。なお、法令上、皇族以外の要人等の身辺を守ることを「警護」といい、天皇・皇族の身辺を守ることを「警衛」という。 皇宮警察本部には、皇宮護衛官育成のための皇宮警察学校や皇宮警察音楽隊、皇宮警察特別警備隊(一般の警察の機動隊に相当する)なども設けられている。 また、皇宮護衛官は皇居や御所の消防も任務としており、各護衛署には消防車が配置され消防訓練を受けている。 天皇や皇族の身辺警護を行う皇宮護衛官は侍衛官と呼ばれる。侍衛官は皇宮護衛官より選抜され、警護技術だけではなく教養も求められるため、茶道や華道、和歌などの日本文化も訓練される。また、馬術も必須となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「皇宮護衛官」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|