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盗跖[とうせき] 盗跖もしくは盗蹠(とうせき)は、中国の古文献に登場する春秋時代・魯国(一説には黄帝時代)の盗賊団の親分。九千人の配下を従えて各地を横行し、強盗略奪を欲しいままにしたといい、しばしば盗賊の代名詞のように語られる。
== 文献に登場する盗跖 == 「荘子」雑編 盗跖篇:盗跖と孔子の問答。盗跖の悪評を聞いた孔子は「奴は弁舌が達者だから、行かないほうがよい」との警告を聞かず、盗跖に理非を説いて改心させようと出かけてゆく。しかしかえって盗跖に完膚なきまでに論破され、ほうほうの態で逃げ帰り「虎のひげを撫でに行き、虎にあやうく喰われかけた」とため息をつく。 「韓非子」五蠹篇:韓非子が説く法家論の比喩として、「人は小額の落し物は着服するが、大金であれば処罰を恐れ盗跖ですら拾わない」と述べ、法を厳しくすることの効能を説いている。 司馬遷は史記の列伝において孤竹国の義人、伯夷と叔斉が主殺しの周に仕えるのを善しとせず、で餓死した一方、盗賊の盗跖が富裕のまま天寿を全うしたことに触れ、「天道は是か非か」という疑問を提出している。 劉邦が韓信を粛清した後に捕らえた、韓信の腹心蒯徹を尋問した際、蒯徹を謀反をそそのかした罪で処刑しようとしたが、蒯徹は「跖の狗尭に吠ゆ」(飼い犬というものは相手が聖人であろうとも、主人以外の者に吠えるもの。つまり、自分の主人である韓信のために働くのは当然である。)と弁明して釈放された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「盗跖」の詳細全文を読む
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