翻訳と辞書
Words near each other
・ 直覚
・ 直覚主義
・ 直覚的に
・ 直覧
・ 直観
・ 直観主義
・ 直観主義論理
・ 直観像
・ 直観的
・ 直観的基準
直観論理
・ 直角
・ 直角 (曖昧さ回避)
・ 直角カルダン
・ 直角カルダン駆動
・ 直角カルダン駆動方式
・ 直角三角形
・ 直角二等辺三角形
・ 直角位相
・ 直角位相振幅変調


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

直観論理 : ミニ英和和英辞書
直観論理[ちょっかんろんり]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ひた, ちょく]
 【名詞】 1. earnestly 2. immediately 3. exactly
直観 : [ちょっかん]
  1. (n,vs) intuition 2. instinct 3. insight 4. hunch 
: [かん]
  1. (n,n-suf) look 2. appearance 3. spectacle 
: [ろん]
 【名詞】 1. (1) argument 2. discussion 3. dispute 4. controversy 5. discourse 6. debate 7. (2) theory 8. doctrine 9. (3) essay 10. treatise 1 1. comment
論理 : [ろんり]
 【名詞】 1. logic 
: [り]
 【名詞】 1. reason 

直観論理 : ウィキペディア日本語版
直観論理[ちょっかんろんり]
直観主義論理()、直観論理あるいは構成的論理()とは、ある種の論理体系であり、古典論理とは伝統的な真理値の概念が構成的証明の概念に置き換わっている点で異なる。例えば古典論理では、全ての論理式に真か偽の真理値 ( \ ) が割り当てられる。このときその真理値に対する直接的なエビデンスを持つか否かは問題にしない。これはどのような曖昧な命題においても「真か偽かが決定可能である」ということを意味する。対照的に直観主義論理では確定的に論理式に真理値を割り当てるのではなく、それが真であるとは「直接的なエビデンス」つまり「証明」があることと見做す。

証明論的な視点から見ると、直観主義論理は古典論理の制限であって排中律二重否定除去が公理として許容されないものである。排中律や二重否定除去はいくつかの論理式に対しては個別に証明できることがあるけれども、古典論理のように普遍的に成立することはない。
直観主義論理の色々な意味論が研究されている。ひとつの意味論は古典的なブール代数値意味論を写しとったものでブール代数の代わりにハイティング代数を用いる。別の意味論ではクリプキ・モデルを用いる。
直観主義論理は実際的な有用性を持つ。何故ならばこの制限によって存在具体性を持つ証明が作られるからであり、これは直観主義論理が数学的構成主義のある形態として適当なものとする。非正式には、ある対象が存在することの構成的証明があれば、その構成的証明はそのような対象の例を生成するアルゴリズムとして使える、ということを意味する。
形式化された直観主義論理はアレン・ハイティングによってヤン・ブラウワー直観主義プログラムの形式的な基礎として発展せられたものである。
==構文論と証明体系==

直観主義論理の論理式の構文は古典命題論理や古典述語論理と類似である。しかしながら、直観主義的な論理結合子は、古典論理におけるように、他の論理結合子を用いて定義することはできない。(そのため \, \, \ などの論理結合子だけを用いて定式化することはできない。)直観主義命題論理では習慣的に\to,\wedge,\vee,\bot を基本的な結合子として採用する。ここで \neg AA \to \bot の省略形として扱う。直観主義述語論理ではこれに量化記号 \exists,\forall を加える。
多くの古典論理の恒真式は直観主義的には証明できない。排中律 p\vee \neg p だけでなくパースの法則 ((p\to q)\to p)\to p二重否定除去 \neg\neg p \to p などがその例である。古典論理において二重否定導入 p \to \neg\neg p と二重否定除去 はともに定理である。直観主義論理においては前者のみが定理である。すなわち二重否定を導入することはできるが、除去することはできない。ただし三重否定除去 \neg\neg\neg p \to \neg p は定理である。排中律 p \vee \neg p の拒絶は古典論理に親しい者には奇妙に思われるが、直観主義論理で命題論理式を証明するには、全ての可能な命題論理式に対して真または偽の証明が要求され、これは様々な理由によって不可能である。
多くの古典論理で妥当な恒真式は直観主義論理では定理でないが、全ての直観主義論理で妥当な定理は古典論理に於いても妥当であるから、直観主義論理は古典論理を弱めたものであるという見方ができる。ただし直観主義論理は古典論理にはない良い性質を多く持っている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「直観論理」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.