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相対幻論(そうたいげんろん)は、思想家・吉本隆明と経済人類学者・栗本慎一郎の対談本。週刊文春のコラムや現代言語セミナーなどを手がけた清野徹という編集者によって企画された〔本書あとがき吉本のパート、または、『東京の血はどおーんと騒ぐ』(栗本慎一郎)など〕。冒頭は、吉本による栗本への経済人類学への質問という形で始まっている。後半は、ドゥルーズの思想や、RCサクセション、ビートたけし、タモリなどのサブカルチャーなどへと話題が及び、映画「戦場のメリークリスマス」への吉本の辛辣な批評によって幕を閉じる。『鉄の処女』によると、10万部売れたという〔『鉄の処女』「実用的思想は日本を救えるか?」鈴木健二の項〕。 冬樹社より単行本として刊行された際は、糸井重里によるコピーが表紙に載っていた。〔amazon.comの本書単行本版のページ。糸井によるコピーが載った表紙の写真が見ることができる 〕。その後、角川書店より文庫化され、絶版。のちに青土社から刊行された吉本の対談集に収められた。 ==内容== まず、吉本が、栗本やカール・ポランニーの著作を読んで湧いた疑問を栗本にぶつけるところから、対談が始まる。吉本いわく「カール・ポランニーは、非市場社会から市場社会へ移行するときの《必然力》を考えていないのではないか」。これに対する栗本の答えは「カール・ポランニーにはそういう面が確かにあって自分も批判的で、カールの欠点を埋めるために、弟のマイケル・ポランニーやアーサー・ケストラーらの、ブダペスト生まれの科学哲学に関心を持つにいたり、吉本のいう必然力を生命論的に考えていこうということになった」というものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「相対幻論」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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