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県別マップル(けんべつマップル)とは、日本の地図出版企業昭文社の発行する、主に一般普通乗用車向けの、日本国内の各都府県別道路地図帳である。 ==概略== # 冊子タイプの製本で、サイズはA4判である。 # 縮尺は、青枠の都府県庁所在地中心部などが約1:5千、青枠及び紫枠の都市部及び地方都市中心部が約1:1万-1:3万、赤枠及びオレンジ枠の都府県下全域道路図が1:3万または1:6万(大阪府は1:2.5万、東京都と神奈川県は1:2.5万または1:5万、青森県は1:5万、一部の県に関しては1:8万や1:8.5万、1:10万、1:12万もある。)、緑枠の広域道路図(都府県全域と,それに隣接する地域)として約1:10万-1:25万が用いられている。 # 3万分の1・5万分の1・6万分の1・12万分の1各縮尺の本図題名は多くの都府県版が「(異なる縮尺の図を混在させた)発行都府県内全域道路図」と命名しているが、地区によっては3万分の1縮尺を「発行都府県内主要部道路図」、5万分の1~12万分の1縮尺を「発行都府県内全域道路図」とそれぞれ命名する形で題名&本図枠色を区別し、同一カテゴリの図に異なった縮尺を混在させない形とする場合もある(例として、岩手県版は盛岡市&盛岡都市圏を基軸とする大都市&中小都市がむらなく連なっている八幡平市から一関市までの東北自動車道・国道4号・東北新幹線・東北本線・北上川各沿線地区を「オレンジ枠3万分の1県内主要部道路図」、それ以外の地区を「赤枠6万分の1県内全域道路図」として縮尺により掲載図の題名&枠色を明確に区分。高知・宮崎両県版は「オレンジ枠3万分の1高知都市圏=高知市周辺及び宮崎都市圏=宮崎市周辺道路図」を赤枠6万分の1県内全域道路図とは独立させて配置。秋田・山形・福島3県版は「3万分の1エリア(県内各都市圏)別道路図」をオレンジ枠で、それ以外の「6万分の1及び12万分の1県内全域道路図」を赤枠でそれぞれ区別。但し題名は岩手・高知・宮崎3県版とは異なり、オレンジ枠3万分の1縮尺・赤枠6万分の1及び12万分の1縮尺いずれも「県内全域道路図」と一括命名)。なお青森県版では赤枠の「県内全域道路図」を全ページ5万分の1縮尺で、緑枠の「青森県とその周辺広域道路図」を全ページ25万分の1縮尺でそれぞれ統一している。 # 本図と主要市町村中心部&主要観光地拡大図(5千分の1・1万分の1・3万分の1・5万分の1・6万分の1)は全ての大字・丁目・一部小字にルビが振られているが、掲載範囲が広い福島・新潟・東京・島根・長崎・鹿児島・沖縄の各都県版は離島(福島県は会津地方南西部)の一部本図ページが10万分の1又は12万分の1縮尺となっており、そちらの大字名ルビは原則巻末索引項にのみ掲載(本図における大字の区域色分け表記は10万分の1以上の縮尺では原則非実施)。小字のみが存在する地区は「大字なし」と、大字・小字いずれも割り当てられていない山間部は「国有林」とそれぞれ表記されている(「大字なし」地区にある小字にルビは振られず巻末町名索引項にも非掲載。10万分の1以上の縮尺では小字・「大字なし」・「国有林」の各表記を原則非実施)。 # 県境部分については市街地及び観光地となっている場合は隣県も含め本図掲載しているが、逆に山間部主体の場合は本図掲載を一部省略し広域図にのみ掲載としている(広域図にのみ掲載の大字も巻末町名索引には掲載)。なお市町村中心部&主要観光地拡大図・大字&丁目・主要施設索引は原則として発行都府県内市町村にあるもののみ掲載(例外として、岐阜県版には発行エリア外である長野県南木曽町妻籠地区拡大図を、福岡県版には山口県下関市中心部拡大図を、沖縄県版には鹿児島県与論島の6万分の1本図をそれぞれ掲載=10万分の1縮尺で掲載されている本家の鹿児島県版より詳しい)。 # 「1万分の1・1万2千分の1・1万5千分の1市街地&観光地拡大図」は市・区部については全て掲載しているが、町村における中心部拡大図は交通の要衝となっている地区や主要観光地のみの掲載を原則としており、必ずしも発行都府県内にある全市区町村が中心部&観光地拡大図をフルスペック掲載するとは限らない。なお「5千分の1・6千分の1市街地拡大図」は原則「発行都府県の県庁所在地とそれに準じる大都市の主要駅周辺地区のみ」の掲載となっている。また発行都府県によっては主要観光地拡大図を「温泉・観光地案内図」と題して(市街地拡大図と区別し)一つのページへ集約掲載する場合もある。 # 大字境界未確定地区の表記方法は発行都府県により異なっており、「○○・▲▲錯綜地」、「○○・××入会」、「○○・▼▼入会地」、「●●・△△錯雑地」と4通りある(これら表記方法は第三世代以降のSiMAPに採用)。また市区町村界及び都府県境未確定地区は「境界未定」とカッコ書きで表記。 # 定価は2,700円(2014年4月1日より、8%税込)。 # 県別マップルシリーズは、2007年版の発行を以て、全点が昭文社独自の地図情報システム「SiMAP」を用いたコンピューターによる製版となっている。また第四世代以降の図式に改訂された版は「地図の使い方(記号の意味など)」解説項が巻頭に新設されている(2011年版を以て発行46都府県全てが「第四世代」以降への図式改訂を完了したため、以降「地図の使い方ガイド」は県別マップル全都府県版に掲載)。 # 当シリーズを含む昭文社発行の地図出版物全シリーズは国道を「赤」・主要地方道を「緑」・一般都道府県道を「黄」でそれぞれ色分け表示すると共に、主要バス路線及びバス停名は赤の破線で表記している(バス路線表記は各シリーズ広域図と「MAXマップル」シリーズでは非実施)。 # 都府県版によって異なるが、年に概ね1-3回発行(増刷)されている。 # 巻末の裏見返し部は「○○県総図(又は"▼▼県周辺図")」として発行都府県全図及びその周辺図を掲載(図式は第四世代までは発行都府県により異なっていたが、2015年以降は「新・第五世代図式」へ統一。富山・石川・福井3県版は「北陸総図」として北陸全体の索引図を、徳島・香川・愛媛・高知4県版は「四国総図」として四国全体の索引図をそれぞれ掲載)。発行都府県によっては鉄道路線図・フェリー案内&フェリー料金表、(発行都府県周辺の)高速道路網図、(発行都府県の県庁所在地及び大都市中心部にある)駐車場案内図、主要空港ターミナルビル案内図、本土と離島を結ぶ交通機関案内図も併せて掲載。なお高速・有料道路料金表にはインター名を全て掲載せず、交通量の少ないインターや発行エリア外のインターは一部省略している(発行エリア内にある料金表欄非掲載インターは「非表示インター」として欄外に掲載。大半の版は高速&有料道路・フェリー料金表を巻末に掲載しているが、高速道路網が短い県の版は高速&有料道路・フェリー料金表を本図の中ほどに掲載する場合がある)。また「発行都府県とその周辺の鉄道案内図」を掲載している版では、発行都府県外にある駅については一部省略している。 # 発行都府県によっては有名観光地の案内図と解説(観光ガイド)が巻末に掲載されている(例:山梨県版「富岳百景」、岐阜県版「奥飛騨観光めぐり」、和歌山県版「熊野古道案内図」、島根県版「山陰温泉めぐり」、四国4県版「四国八十八カ所巡り案内図」。鳥取県版は観光鉄道路線である「JR境線各駅案内」を本図の中ほどに掲載)。 # 「(発行都府県とその周辺の)緑枠20万分の1広域図」は通常巻末(3万分の1と6万分の1縮尺による本図の後ページ)に掲載されているが、沖縄県版では20万分の1広域図を「本島プランニングマップ」として(沖縄本島周辺のみを)巻頭(「那覇都市圏詳細図」の手前)に収録している(3万分の1と6万分の1縮尺の本図は沖縄本島と主要離島のみを収録し、それ以外の離島は10万分の1縮尺で収録。本島プランニングマップ「本島南部」項には、沖縄県内にある全ての島の読み方・当該島の本図ページ位置&所属市町村名を「沖縄県の主な一覧」と題して掲載)。 # 都府県道については主要地方道を緑・一般都府県道を黄色でそれぞれ色区分したうえで地図の本図中に表記されている。但し「停車場線」・「空港線」・「港線」・「インター線」を名乗る短距離都府県道は縮尺により本図への番号&路線名記載が省かれる場合がある(特に「スーパーマップル」で代用されている北海道版は収録範囲が特別に広い事から、道道は縮尺に関わらずその約半数が本図中における番号&路線名記載を省いている)。 # 2011年3月11日に発生した東日本大震災で甚大な津波被害を受けた岩手・宮城・福島3県版については、(震災の翌年)2012年から2015年まで「震災対応版」として発行。(10万分の1・20万分の1・25万分の1広域図を除く)6万分の1縮尺「県内全域道路図」までの本図において「津波浸水区域の網掛け表示と仮設住宅を示す緑色アイコン&その団地名称記載」を実施。「津波浸水区域」と「福島第一原発事故による帰還困難区域」は実走調査の実施時期が他地区より遅い事から、「(網掛け表示した地域は実走調査時期が他地区と異なるため)復興の進捗により本書の記載内容と現地の状況に相違がありますのでご注意下さい」という注意書きが頭注部に書かれていた(「ライトマップル岩手・宮城・福島3県版」・「都市地図宮城県仙台市・石巻&東松島市・岩沼&角田市・福島県いわき市」・「街の達人仙台&宮城便利情報地図」・「スーパーマップル東北道路地図」の各シリーズも2012年以降は「震災対応版」に切り替え、県別マップル岩手・宮城・福島3県版同様「津波浸水区域の網掛け表示&仮設住宅団地名の記載」を実施。但し「文庫地図&でっか字まっぷ仙台市」は震災対応版とはなっていない)。2016年版以降は新図式「第五世代SiMAP」改訂に伴い、岩手・宮城・福島3県版についても他都府県同様の通常版に戻されている(但し福島県版では「立入禁止区域=福島第一原発事故による帰還困難区域は震災前の情報も掲載しており、本書の内容と現地の状況に相違がありますのでご注意下さい」という注意書きが奥付に書かれている)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「県別マップル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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