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偽の真空(ぎのしんくう・False vacuum)とは、基底状態のエネルギーが高い、準安定状態の真空を示す語である。偽の真空が、より低いエネルギーの低い状態の真空に移行した場合、その真空は対義語として真の真空(しんのしんくう・True vacuum)と呼ばれる。宇宙誕生から10-36秒から10-34秒後に発生したインフレーション期に、我々の宇宙は偽の真空から真の真空へ相転移したとされているが、実は今の真空は未だ完全な真の真空ではないという理論もある〔The top quark and Higgs boson masses and the stability of the electroweak vacuum ''Physics Letters B'' 〕〔Is our vacuum metastable ''Astronomy Abstract Service'' 〕〔Gravitational effects on and of vacuum decay ''Astronomy Abstract Service'' 〕〔Lifetime and decay of "excited vacuum" states of a field theory associated with nonabsolute minima of its effective potential ''Physics Abstract Service'' 〕〔Vacuum Instability and Higgs Scalar Mass ''Physics Abstract Service'' 〕〔Consequences of vacuum instability in quantum field theory ''Physics Abstract Service'' 〕。 == 概要 == 古典的な理論における真空は「物質もエネルギーも無い空間」であるが、量子論における真空は仮想粒子の対生成と対消滅が常に発生しており、決してエネルギーがゼロの空間ではない。したがって真空はあらゆる場に対して最低のエネルギーを持っている〔The Decay of the False Vacuum ''The Astronomy Cafe'' 〕。しかし、真空に関しても基底状態に至っていない場合を考えることが可能である。(スカラー場におけるポテンシャルの極小値を考える事ができる。) そのような場合、よりエネルギーの高い状態の真空は準安定状態であり、ポテンシャルの極小値に停留しているにすぎず、何かをきっかけとしてよりエネルギーの低い状態の真空へと移行する可能性がある〔〔。その場合、基底状態に移行する前の真空は、真空の定義には当てはまらないため、これを「偽の真空」と呼び、基底状態に移行した後の真空は定義に当てはまるため、偽の真空の対義語として「真の真空」と呼ばれる〔なお、場の量子論において、物質もエネルギーも存在しない古典的な概念の真空を「真の真空」と呼ぶ場合があるが、それとは全く異なる用語である。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「偽の真空」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 False vacuum 」があります。 スポンサード リンク
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