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『真実の行方』(しんじつのゆくえ、''Primal Fear'')は、1993年出版のの小説。 日本語版は1996年にベネッセコーポレーション(福武文庫)より出版された(訳:田村義進)。 == あらすじ == 冬のシカゴで地元の大司教が惨殺され、大司教のもとで教会のミサを手伝っていた聖歌隊所属の青年アーロン(エドワード・ノートン)が容疑者として逮捕される。自分の名前がテレビのトップニュースに取り上げられることに目がない辣腕弁護士マーティン・ヴェイル(リチャード・ギア)は、アーロンの弁護を買って出る。これに対し検察当局は、こちらも辣腕女性検事として名を馳せていたジェーン・ヴェナブル(ローラ・リニー)を担当検事に任命し、第一級殺人の罪でアーロンを起訴、死刑の判決を得るよう指示する。ジェーンはマーティンの州検事局時代の部下であり、一時交際していたこともあった。 アーロンは血まみれで現場から逃走しており、大司教殺しが彼の犯行であることは動かしがたいように思われた。しかし、アーロンは、マーティン弁護士に、物乞いをしていたところを大司教に拾われ聖歌隊員として住居と食べ物を与えられた恩があり、殺すはずなどないと無実を訴える。マーティン弁護士は、大司教が主宰する投資グループに州検事をはじめとする市の上層部が多数関与しており、大司教が貧民層に同情して土地の再開発事業を中止した為に殺された可能性を立証しようとするが、州検事は露骨な圧力をかける。 一方、アーロンの聖歌隊仲間の不審な動きを追ったマーティン弁護士は、大司教がアーロンら聖歌隊員を使って、ホーム・ポルノビデオを作製していたスキャンダルをつかむ。そのことをマーティン弁護士に責められたアーロンは、気弱な態度から突如豹変、自らをロイと名乗り大司教を殺害したことを認める。アーロンは多重人格障害者であり、ロイのしたことを自覚していなかったのだ。しかし、既に無罪を主張している裁判で、精神障害を理由とする答弁の変更はできず、マーティン弁護士は苦悩する。 結局、アーロンは、裁判での本人尋問中にロイに豹変してジェーン検事を絞め殺しかけ、裁判は中止、アーロンは病院に送られることになった。とりあえず死刑台送りを免れたアーロンはマーティンに感謝し、「ひどいことをするつもりはなかった、首をお大事に」とジェーン検事への言付けを頼むのだった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「真実の行方」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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