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『眞相はかうだ』〔正字(旧字)、歴史的仮名遣〕(現代仮名遣い: しんそうはこうだ)または『真相はこうだ』は、大東亜戦争(太平洋戦争)敗戦後の被占領期、連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ) の占領政策の一環として、1945年(昭和20年)12月9日より10回にわたりNHKラジオ第1放送および第2放送で同時放送された宣伝番組。 == 概要 == 毎週日曜夜8時からの30分番組で、その前後に当時人気の番組が配置、編成されていた。再放送を含めほぼ毎日のように放送された。 登場人物は軍人とその親友である民主主義者の文筆家が主であった。 脚本はその中心をアメリカ人が占めたGHQの民間情報教育局 (CIE) ラジオ課が担当し、満州事変から終戦に至るまで軍国主義者の犯罪や国民を裏切った人々を白日の下に、偽りない事実を、などという論評で、叙情的な音楽や音響効果音を駆使しながら、ドキュメンタリー形式を装ったドラマ仕立てにされた番組であったという〔。 『眞相はかうだ』の元となったのは『''Now It can be told'' (今だから話せる)』と題した第二次世界大戦中のイギリスの番組をGHQ上層部が民間情報教育局へ企画として持ち込み、日本の変革を進めるためとされる。 番組の内容を巡って、これらはGHQ作成であることが隠されたためにNHKへ手紙、電話などが殺到した〔櫻井よしこ、GHQ作成の情報操作書「眞相箱」の呪縛を解く-戦後日本人の歴史観はこうして歪められた-〕。しかし、それらが抗議や非難などの批判的な内容ばかりであることを知ったGHQは、その成果を取り入れてより巧妙にそれに続く番組を作成〔、1946年(昭和21年)2月以降『眞相箱』、『質問箱』などへ形を変えながら昭和23年(1948年)1月まで放送された。『眞相箱』は、疑問に答えるという形式を取り、また、日本の良い面も随所に挿入されるなど国民への聴き心地の良さも取り入れられた〔。真実の中に巧妙に織り交ぜられた虚偽等々の手法が用いられたこれらの番組の思想は、プレスコードやラジオコードなどのGHQの指令により言論統制されていた事もあり、次第に国民の間に押し広められていった〔。これを批評した雑誌の対談記事は、民間検閲支隊 (CCD) による検閲により「占領政策全般に対する破壊的批判である」という理由で全文削除に処されている〔藤岡信勝・自由主義史観研究会、教科書が教えない歴史2、扶桑社平成17年〕。 『真相はかうだ』(または『真相箱』)の内容を採録した書籍として、『眞相はかうだ(第1・2輯)』(1946年・1947年、聯合國最高司令部民間情報教育局編、聯合プレス社刊)、『眞相箱 太平洋戰爭の政治・外交・陸海空戰の眞相』(1946年、聯合國最高司令部民間情報教育局編、コズモ出版社刊)〔などが出版されている。 国立国会図書館が所蔵する『真相はかうだ』の番組台本が2010年3月31日付で、近代デジタルライブラリーでネット上で公開されている。 『眞相はかうだ』は『太平洋戰爭史』を劇化したもので、これらGHQによるプロパガンダは「各層の日本人に、彼らの敗北と戦争に対する罪、現在及び将来の苦難と窮乏に対する軍国主義者の責任、連合国の軍事占領の理由と目的を、周知徹底せしめること」を眼目として開始され、「大東亜戦争」という言葉の抹殺及びそれに代る「太平洋戦争」という言葉の導入によってそれが持つ意味、価値観が入れ替えられることとなった〔江藤淳、閉された言語空間-占領軍の検閲と戦後日本〕。櫻井よしこや保阪正康ら、一部の保守系評論家はこれら一連のGHQによる歴史観は現在主流の根底を占めることになっているとの見解を示している〔〔保阪正康、日本解体-「真相箱」に見るアメリカGHQの洗脳工作〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「眞相はかうだ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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