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『眠れる美女』(ねむれるびじょ)は、川端康成の中編小説。全5章から成る。川端の後期を代表する作品で、デカダンス文学の名作と称されている〔三島由紀夫「解説」(文庫版『眠れる美女』)(新潮文庫、1967年。改版1991年)〕〔「カバー解説」(文庫版『眠れる美女』)(新潮文庫、1967年。改版1991年)〕。すでに男でなくなった有閑老人限定の「秘密くらぶ」の会員となった老人が、海辺の宿の一室で、意識がなく眠らされた裸形の若い娘の傍らで一夜を過ごす物語。老いを自覚した男が、逸楽の館での「眠れる美女」のみずみずしい肉体を仔細に観察しながら、過去の恋人や自分の娘、死んだ母の断想や様々な妄念、夢想を去来させるエロティシズムとデカダンスが描かれている。第16回(1962年度)毎日出版文化賞を受賞した〔羽鳥徹哉・原善編『川端康成全作品研究事典』(勉誠出版、1998年)〕。 これまで日本で2度、海外で3度(フランス、ドイツ、オーストラリア)映画化された。 == 発表経過 == 1960年(昭和35年)、雑誌『新潮』1月号(第57巻第1号)から6月号と、翌年1961年(昭和36年)1月号から11月号(第58巻第11号)まで断続的に連載された〔「解題」(『川端康成全集第18巻』)(新潮社、1980年)〕。17回にわたる連載ながら全量は中編で、各回は原稿用紙平均10枚程度のものだった。連載6回目と7回目の間の約半年の空白休止期間は、アメリカ国務省の招きによる渡米と、ブラジル・サンパウロでの国際ペンクラブ大会出席などの多忙が一因とみられる〔。 連載終了後は、内容に沿って全体を5話の構成で章分けし、同年11月30日に新潮社より単行本刊行された〔〔「著書目録」(『川端康成全集第35巻 雑纂2』)(新潮社、1983年)〕。文庫版は新潮文庫より刊行されている。海外でも評価は高く、翻訳版は1969年(昭和44年)のエドワード・サイデンステッカー訳(英題:“House of the Sleeping Beauties”)をはじめ、世界各国で行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「眠れる美女」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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