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supraorbital ridge =========================== ・ 眼 : [め] 【名詞】 1. (1) eye 2. eyeball 3. (2) eyesight 4. (3) look 5. (4) experience 6. (5) viewpoint 7. (6) ordinal number suffix ・ 上 : [じょう] (n,pref,suf) 1. first volume 2. superior quality 3. governmental 4. imperial 5. top 6. best 7. high class 8. going up 9. presenting 10. showing 1 1. aboard a ship or vehicle 12. from the standpoint of 13. as a matter of (fact) 13. superior ・ 隆起 : [りゅうき] 【名詞】1. protuberance 2. projection 3. rising , eminence, eminence, elevation
眼窩上隆起(がんかじょうりゅうき)は、類人猿や古人類の眼窩(眼球が収まる部分)上方に見られる、庇(ひさし)のように張り出した部分。現生人類(ホモ・サピエンス)にはない。 == 形状と進化 == 現生の類人猿では、両眼の上を覆うように弧を描いて突出する眼窩上隆起が発達する。化石の類人猿にもふつうに見られるが〔中新世に繁栄したプロコンスルでは見られない。〕、人類においても猿人・原人・旧人〔猿人・原人・旧人という区別は厳密なものではなく、専門用語でもないので古人類学では用いられないが、人類の進化段階を大雑把に示すのに都合が良いので、一般向けにはしばしば使用される。〕ではよく発達しており、現生人類と区別される特徴の一つである。 類人猿の眼窩上隆起は、太く、左右のものが一つながりになって張り出しているが、人類においては、進化と共に左右に分離し、その後、左右個々の隆起も中央部に浅い溝が生じて分割と縮小が始まり、現生人類の段階では外側(側頭部の側)は消失し、内側(鼻に近い方)は弱い隆起が残って眉上弓となる〔鈴木尚『化石サルから日本人まで』 岩波新書 1971年初版 93頁。本書では、ネアンデルタール人、それより進化したとみられるイスラエルから発掘されたアムッド人、オーストラリア原住民、現代日本人の眼窩部分の図示による比較を用いて、眼窩上隆起が内側と外側に2分割されて消失する過程を明らかにしている。〕。眉上弓は眼窩上隆起の退化と縮小により形成されたもので、眼窩上隆起そのものではない。現生人類には眼窩上隆起は見られない。オーストラリア原住民など一部の人種では眉の付近が前方に突出し、眼窩上隆起を思わせるが、実際には眉上弓が強く発達したもので、眼窩上隆起ではない。 ただし、類人猿でも新生児ではほとんど存在せず、成長とともに急速にはっきり目立って来る。ネアンデルタール人でも、わずかに発見されている幼児段階の頭骨の研究により、同様の傾向があったと考えられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「眼窩上隆起」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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