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トリックの登場人物(トリックのとうじょうじんぶつ)は、テレビドラマ『トリック』に登場する架空の人物について解説する。 == 主人公 == === 山田奈緒子 === *読み - やまだ なおこ *演 - 仲間由紀恵(少女時代:塚本璃子) 自称売れっ子奇術師。得意マジックは、トランプマジックとゾンビボール。星座は蟹座。 黒門島出身(シャーマンの家系、黒津本家側)で長野在住の書道家の母・里見と天才マジシャンの父・剛三を親に持つ。 黒門島関係者からは、母親ゆずりの強いシャーマンの力を受けついでいるとされている(何度か未来予知ともみられる能力が自分の意思と関係なく発動した事がある。また、触れた傷を治すヒーリング能力を示唆する場面もある)。 インチキ超能力者を見ると見破りたい性分で、重度の負けず嫌い。マジックの原理を使って数々のトリックを見破る。基本的に霊能力や超常現象の類は信じず、「全て奇術で説明できる」という信念を持っている。しかし、母のインチキ商売や論理的な問題、または黒門島絡みの事件の時には全く歯が立たない。これらの問題に関しては大抵、上田があっさり解決する。また、一方で、幽霊・宇宙人の類は信じている〔『新作スペシャル』では、緑川祥子が「宇宙の波動を受けた」とされる宇宙人(実は緑川祥子が作ったゴム人形)「ウヌャニュペェィギュゥリュ星人」を本気で信じていた。〕。逆に自分がマジックを使ったインチキ商売をした際は、子供相手に手玉に取られてしまい、失敗した。 ; 口癖 : 決め台詞は「お前のやったことは全部お見通しだ!」。時折このセリフは他の単語も付加され(「まるっとお見通しだ!」や「全部エブリシングお見通しだ!」など)長くなる(劇場版から)。スリット美香子に出会ってからは、「スリット」をお気に入りにしている。 : 生まれつき自然に笑うのが苦手であり、元々表情の変化も少ない方だった(小説版より)。その為か、笑い方も「エヘヘヘヘ」「ウヒョヒョヒョヒョ(ウヒャヒャヒャヒャ)」と言う独特なものである。このような笑い方は奈緒子のみならず、里見や黒門島の人間も同じ笑い方をする。 : 突然アクシデントが発生した場合や力を込める時は「にゃっ!」「うにゃー!」と叫び、自らの奇術で念を送る際には「くわっぱ!」「にゃむ〜っ!」といった奇声を発するのが一般的となっている〔演じている仲間が「ひみつの嵐ちゃん!」で二宮和也の手ほどきを受けたマジックをスタジオで披露した際も「にゃー!」と叫んだことがある。〕。 : 学識(国語)がなく、窮地を「きょうち」、特上を「とくうえ」、川柳を「かわやなぎ」、渡米を「ワタリゴメ」、蛇口を「へびぐち」、井ん中の蛙を「どんなかのシャケ」など、奇妙な当て読みをしては上田から突っ込まれている。特に劇場版2では、「筐神」の「筐」を当て読みすることすらできなかった。 ; 癖・コンプレックス : 目が覚めたときに足が障子を突き破っていたり、ひどいときには映画『リング』に登場する亡霊の山村貞子のような動きで這い回るなど、非常に寝相が悪い。寝言も非常にうるさい上に支離滅裂な内容である(遠山の金さん旅先でこむら返りにあって金メダルを逃し助さんと格さんに謝った等)が、どちらも母譲りであるらしい。 : 雉汁を「うん…まずいこれ」と言いながらも笑顔で全てたいらげたり、イチゴ味のかき氷に卵黄やきゅうりを乗せて食べたり、ヒカリゴケを食べて「うまい」と言うなど、かなり変わった味覚の持ち主である。 : 貧乳がコンプレックスで、豊胸パッドを愛用している。上田をはじめ男性の登場人物からは貧乳といじめられることが多い。 : 一夜を共にした男性はいるのかと質問された時は、意味深な表情をして硬直した後、かなりたくさんいるとの返答をしている。(直接男根を見ること自体は平気。) : “黒門島”絡みの話になると一人で何もかも背負い込もうとしてしまう癖がある。普段なら簡単に見破るトリックの類もこの時は簡単に信じこんでしまうが、おもに上田によって難を逃れている。 ; 仕事 : 本職はマジシャン。夢はハリウッドの大ステージに立つことであり、偉大なマジシャンであった父に追いつくことを目標に夢を追いかけている。いつも花やしきでマジックを披露しているが、観客がいないため冒頭ですぐにクビにされる。劇場版2ではアシスタントに降格させられてしまう。ストーカー的な追っかけ、照喜名保がただ一人のファンである。 : 大半を奈緒子が解決している一連の事件の手柄も、ほとんど教授という肩書きを持つ上田のものとなっており、上田が学者として名声を得ているのに対し、奈緒子は全くの無名である。 : 著書に「超天才マジシャン・山田奈緒子の全部まるっとお見通しだ!」があり、その中で奈緒子役の仲間由紀恵と奈緒子が直接対談している。「山田奈緒子」名義で写真集も出版されている。 ; 自宅 : 自宅は東京都荒川区東尾久9丁目21-8池田荘202号。父のようなマジシャンに憧れて、マジックの道に入り上京した。友達は飼っているカメとハムスターのみ。 : マジシャンとして全然売れないために、いつもお金に困っている。池田ハルが営むボロアパート「池田荘」に住んでいる。家賃を滞納することが多く(要求に応じる報酬として上田に立て替えさせることもある)、新作スペシャルでは強制的に追い出された挙句、劇場版2では事件を解決している間にアパートを取り壊されてしまった。新作スペシャル2でオートロック式〔電子錠をよく見ると、ボタンは青く着色され番号の書かれたペットボトルのキャップで、並びはごちゃごちゃである。 〕 に建て替えられた「エコメゾン・池田」に住むが家賃の滞納は相変わらずで、劇場版3ではハルにロックナンバーを変えられてしまう。ハルに変更される前のロックナンバーは「33310 3419696 4126117」で、「スリスリスリット、みよいクログロ、よい風呂いいな」と語呂合わせになっている。 ; 金欠病 : 初めて500円札などを見た時に「どこの国のお金?」と言うなど、旧札を見たことがない。小説版では旧札ではなく一万円札になっており、“奈緒子は生まれてこのかた、一万円札を見たことがない”という設定になっている。その他、道に落ちている鶯パンを拾おうとしたり、ニセ金の玉を使って福引の商品米俵を手に入れたり、誤認逮捕で留置所に入れられたあとに無罪放免が決まった際には、1日3食の食事目当てに「留置所にずっと入れてくれ」と頼んだり、挙句の果てには「上田の命」と「3万円の金券」のどちらを選ぶか迫られた時に、少し迷ったあげく「金券」を選択するなど(時系列的に前の劇場版では、神崎と南川からの謝礼の埋蔵金提供を、上田の身を案じるあまり拒否していることから、その時以上に貧窮していると思われる)、その貧窮ぶりは非常に深刻なものである(食べ物を前にすると人の食事だろうが遠慮なしに食べまくるほど。チキンラーメンのCMおよび劇場版3では、チキンラーメンを山のように買い貯めている)。事件の依頼人や事件の経緯によって手に入るはずの報酬や財宝は数億円単位のものまであるが、金運のなさなどによって手元から離れてしまう。 ; 趣味・嗜好 : 時代劇が好きで、イチオシは暴れん坊将軍。暴れん坊将軍見たさに夜めざめてテレビを探しに単独行動をとったり、旅館で見られるチャンネルに暴れん坊将軍が無いことを嘆いたりする。劇場版で暴れん坊将軍しか放送されていないという糸節村を訪れた際、「一生住みたい」と興奮していた。トリックや仕掛けを見抜くことは得意だが一方で情緒的な動機を理解することは苦手であり一度犯人に「大馬鹿者」と言われたことがある。 ; 人間関係 : 今まで対決した一部の霊能力者たちからは(特に黒門島絡み)、上田とはいずれ敵どうしになるとほのめかされている。 : 奈緒子は上田に対して普段は恋愛感情を感じさせない態度だが、上田に危機があると本気で心配したり、各シリーズ最終エピソードでは彼を特別に想うような描写があったり、劇場版では暗号を勘違いして動揺したり、上田が死にかけ最後に言おうとした言葉を執拗に問い詰めたり、アパートに住めない場合彼に同棲をせがむなど、所謂ツンデレな態度をかせている。また、上田が他の女性に近づいているか、(スリットに)見とれている際は、ヤキモチを焼く描写もある。 : 基本的には心優しい正直者らしく、人をだますことは苦手である。『劇場版』の第一作目では糸節村の村民たちの前で神を演じることになった時、プレッシャーのあまりつまづいて転んでしまい、台詞も「わ、私が、神だぁ」と丸々棒読みで、たちまち村長に疑われた。続く『劇場版2』では筐神佐和子の魔の手から富毛村を救うという気負いもあってか、かなり頑張って「私は霊能力者、窓神窓子!」と演じ切った。最終的に『霊能力者バトルロイヤル』では、万練村からの貢ぎ物や財宝欲しさに大がかりな脱出マジックをやって「私こそ、本物の霊能力者!」と堂に入った演技を見せている。このことからも解るとおり「だますことが苦手」というマジシャンとしては致命的な性格ながらも、条件次第ではある程度の演技力を発揮し、また、勢い慣れも早い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「トリックの登場人物」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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