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短二十糎砲(短20cm砲/たんにじゅうせんちほう）とは第二次世界大戦中期に日本海軍が開発した高角砲である。短十二糎砲と同時開発された。 == 概要 == 短二十糎砲は商船（特設艦船）の自衛用に開発された簡易急造高角砲である。大仰角を取ることが可能で、対空攻撃も行う為に、高角砲に分類されているが、実質は対潜を主とし、対潜・対水上・対空兼用の、迫撃砲に似た特性を有する、榴弾砲である。外見の特徴として駐退機が砲身の上方に一本ある。砲身の下方には短い円筒があるが復座機の可能性がある。閉鎖機は正面向かって右開きの螺旋式閉鎖機である。 TL型戦時標準船などに搭載された。また沿岸砲としてグアムなど陸上にも配備運用された。 短二十糎砲は初速が低く、射程や射高も短く、砲弾装填時には砲身の仰角を約10度にせねばならなかったので発射速度も低く、対空用にしては大口径であり、主目的は、潜水艦による通商破壊戦に対抗するための、対潜弾を使用した対潜攻撃であり、対空攻撃は副次的な目的とおもわれる。 しかし制式採用された大戦末期頃には、輸送船自体が既に無く、揚陸して沿岸砲として使う他は使い途が無かったものとおもわれる。しかし実際には、制空権が無い状況で、防空掩蓋が不十分で、射程や射高が短く、対空戦闘に不向きで、移動不可能な陣地固定式の榴弾砲では、対上陸戦にあまり有効ではなかったようである。 開発と製造は呉海軍工廠にて行われ、短十二糎砲と短二十糎砲は合わせて、昭和18年に230門、昭和19年に230門、昭和20年に40門の計500門が製造された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「短二十糎砲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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