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石岡大火(いしおかたいか)は、1929年(昭和4年)3月14日に茨城県新治郡石岡町(現在の同県石岡市)で発生した火災。石岡町の中心市街地の4分の1を焼失する大きな災害であった〔石岡市史編さん委員会 編(1985):1182ページ〕。 「火事の多い町」と呼ばれた石岡〔石岡市史編さん委員会 編(1985):1015ページ〕〔高橋ほか(1994):5ページ〕においても、最も焼失面積および焼失規模の大きい災害であり、関東大震災における石岡町の被害を大きく上回ることとなった〔石岡市史編さん委員会 編(1985):1180 - 1181ページ〕。 == 概要 == 石岡市は古くから開けた地域であり、奈良時代には常陸国の国府が置かれ、江戸時代には水戸徳川家から分家した松平氏が常陸府中藩の藩主として府中〔石岡の古称。常陸府中、常府、府中平村とも呼ばれたが、明治時代に「石岡」へ改称した。〕に入封し、その城下町として栄えた〔茨城新聞社 編(1981):40ページ〕。長い歴史を有する石岡では、古くは天慶2年(939年)に平将門が約300戸を焼き払ったという記述が『将門記』にあり、天正18年(1590年)には大掾氏滅亡に際して居城のあった府中が兵火に遭っている〔。近世にも4度の大火をくぐり抜け、明治時代に6度、大正時代に1度の大規模火災が発生している〔石岡市史編さん委員会 編(1985):1015 - 1016ページ〕。こうした経験から1878年(明治11年)には16組1,200人の「火消組」が組織され、後に「消防組」に改称、消火用のタンクや火の見櫓の設置やポンプの購入などにより火事に備えてきた〔石岡市史編さん委員会 編(1985):1016 - 1017ページ〕。しかしながら1929年(昭和4年)3月14日の石岡大火では、石岡町の消防組では手に負えないほどの大規模火災となり、近隣町村の消防組や軍からの協力を得て、ようやく翌日の鎮火を見たのであった〔石岡市史編さん委員会 編(1985):1181 - 1184ページ〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「石岡大火」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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