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石橋 岱城（いしばし たいじょう、1905年5月10日 - 1936年9月25日）は、日本の宗教家。福岡県柳川市（旧 福岡県山門郡）出身で、京都帝国大学卒業後、浄土真宗本願寺派第22世法主鏡如(大谷光瑞)の秘書となり、内モンゴル・ハイラル（満州）に西本願寺末寺を開設した。本名は石橋 肇(いしばし はじめ)。 == 人物 == 幼少の頃より聡明で、旧柳川藩主立花家から学年で一人だけに与えられる「殿(とん)さん御褒美」を毎年貰い神童と呼ばれた。矢留尋常高等小学校を卒業した14歳の時、柳川市恵比寿町の浄土真宗本願寺派法霊山西方寺へ上がって仏門に入り、そのつてから広島の同系寺院へ移り、広島高等師範学校を経て京都帝国大学へ進学。京都帝国大学卒業後、優秀な成績と人物を見込まれ、浄土真宗本願寺派第22世法主鏡如(大谷光瑞)の秘書となって薫陶を受け「大谷光瑞の懐刀」と呼ばれた。昭和8年大谷の意を受けた岱城は満州へと渡り内モンゴル・海拉爾（ハイラル、満州)に開設した本願寺海拉爾出張所（興安北省）の初代駐在員として昭和8年(1933)8月30日～昭和10(1935)年4月27日まで在職した。布教に努める傍ら学校も設立、邦人子弟や現地人の教育にも情熱を燃やした。一方、ハイラルで初めてとなる通信社を立ち上げ、自らが記者となって活躍するなど、しだいに関東軍も重視する人物になっていった。柳川から弟の仁吉、長造の2人を呼び寄せ、毛皮防寒服の製造会社「石橋兄弟会社」を興させて、関東軍に軍用を納めるなどして事業を発展させた。「石橋兄弟会社」はノモンハン事件を契機として飛躍的に事業を拡大。さらに東蒙コンス、興北毛皮革などの関連会社を次々と興して、現地人を2,000人以上も雇用するなど、岱城はハイラルの最重要人物の一人として関東軍上層部からも一目置かれる存在となっていったが、昭和11年(1936)モンゴルでの祝宴に招かれた際食中毒で倒れ32歳の若さでこの世を去った。葬儀には関東軍参謀長陸軍大将・板垣征四郎をはじめ関東軍将校や満州国協和会の幹部たちが多数参列した〔 『伝説のサンボの王者ビクトル古賀』（著者：原 達郎、財界九州社刊）〕。 生家の石橋家は筑後柳河藩立花家に代々仕えた士族で源姓石橋氏の流れを汲む一族。長男・一政は立浪部屋の元十両、筑後山一政。初代タイガーマスク佐山聡を指導した事で知られるサンボ指導者ビクトル古賀 (日本名 古賀正一) は弟・仁吉の長男で甥にあたる〔『たった独りの引き揚げ隊』（著者：石村 博子、角川書店刊）〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「石橋岱城」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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