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石田正宗(いしだまさむね)は正宗が作刀した日本刀の一つ。号の「石田」は石田三成が所持したことに由来する。棟や鎬、茎棟の部分に切り込み痕が残る事から石田切込正宗とも呼ばれる。1953年11月14日に重要文化財となった〔「刀〈無銘正宗(名物石田正宗)/〉」より〕。 ==作風== 鎌倉時代末期(14世紀)の作。刃長は68.8cm(二尺二寸七分)。鎬造(しのぎづくり)で反りの高い刀である。切先は中切先。茎(なかご)は大磨上(おおすりあげ)、無銘。地鉄は板目約(つ)み、地沸(じにえ)こまかく付き、地景(ちけい)入る。刃文は小湾れ(このたれ)を基調に小互の目(こぐのめ)まじり、金筋(きんすじ)、砂流し(すながし)入る。沸の美を強調した相州伝の典型的な作風を示すが、正宗の作としては互の目が目立ち刃縁が締まりごころである点が特色である。〔作風解説は以下による。 *特別展図録『名物刀剣 宝物の日本刀』(根津美術館、富山県水墨美術館、佐野美術館、徳川美術館、2011)、p.102 *特別展図録『特別展正宗 日本刀の天才とその系譜』(佐野美術館、富山県水墨美術館、徳川美術館、根津美術館、2002)、p.158〕 * 大磨上 - もと長大な太刀であったものの茎を切り詰めて短くすることを「磨上げる」といい、銘字が完全に失われるほどに短くしたものを「大磨上」という。 * 地沸 - 平地の部分に微細な鋼の粒子が砂子のように見えるものをいう。 * 地景 - 平地の部分に線状に青黒く見える景色をいう。 * 湾れ - 刃文の一種で、ゆるやかに波打ったような線を描くもの。 * 互の目 - 刃文の一種で、小さな波状の模様を規則的に繰り返すもの。 * 金筋 - 刃中に現れる働きの一つで、沸(鋼の微粒子)が線状に連なって刃中に光って見えるもの。 * 砂流し - 刃中に現れる働きの一つで、砂を箒で掃いたように見えるもの。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「石田正宗」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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