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duststorm ===========================
砂嵐（すなあらし、）または砂塵嵐（さじんあらし、）とは、塵や砂が強風により激しく吹き上げられ、上空高くに舞い上がる気象現象。空中の砂塵により、見通し（視程）が著しく低下する。砂漠などの乾燥地域において発生する。 == 定義 == 厳密には"duststorm"と"sandstorm"は定義が異なる。"duststorm"は、吹き上げられている土壌粒子の多くが粒径1/16ミリメートル(mm) 以下、砕屑物の分類上「シルト」や「粘土」等であるものをいう。一方"sandstorm"は、吹き上げられている土壌粒子の多くが粒径 2 - 1/16 ミリメートルの「砂」とであるものをいう〔アメリカ気象学会 ''Glossary of Meteorology'' "duststorm ", "sandstorm "、2012年12月29日閲覧。〕。 "duststorm"は乾燥した土地であれば発生しうるのに対して、"sandstorm"はいわゆる「砂砂漠」の砂丘のように、粒径の小さい微粒子よりも砂の方が多いところでしか発生し得ない。また、"duststorm"は上空数千メートル(m)の高さまで舞い上がり、時には"dust wall"（砂の壁）を形成するほどに発達するのに対し、"sandstorm"は砂粒がsaltation（地面を跳ねながら進む運動）の動きをするためせいぜい数メートルまでしか舞い上がらず、15メートルを超えるようなものは稀と言われる〔。 日本語では"duststorm"は「砂塵嵐」、"sandstorm"は「砂嵐」と訳すが、「砂塵嵐」が砂と塵の2つの語を含んでいることから"duststorm""sandstorm"2つを総称して「砂塵嵐」と呼ぶ場合もある〔文部省,日本気象学会 編 『学術用語集 気象学編（増訂版）』、丸善、1987年 ISBN 978-4-8181-8703-0。〕。なお、黄砂対策関係では"duststorm""sandstorm"2つを総称する造語として"dust and sandstorm (DSS)"という呼称も用いられることがある〔環境省 「黄砂（Dust and sandstorm：DSS) 」、2012年12月29日閲覧。〕。日常的には、使い分けを考えずに用いることがある〔Yahoo! Japan辞書（三省堂 大辞林）「すな-あらし【砂嵐】 」「さじん-あらし【砂塵嵐】 」、2012年12月29日閲覧。〕。 気象観測において天気を通報する際には、国際気象通報式のSYNOPおよびSHIPにおいて砂嵐や砂塵嵐を表すものは以下の8種類ある（他の現象を優先して報告する場合もある）〔気象業務支援センター ファイル形式配信データ 「」、2012年12月29日閲覧。〕。 *09.現在観測所にはないが視程内に砂じんあらしがある、または前1時間内に砂じんあらしがあった→ *30.弱または並の〔日本においては視程500m以上と定められている。〕砂じんあらし前1時間内にうすくなった→ *31.弱または並の〔砂じんあらし。前1時間内に変化なし→ *32.弱または並の〔砂じんあらし。前1時間内に濃くなった→ *33.強い〔日本においては視程500m未満と定められている。〕砂じんあらし。前1時間内にうすくなった→ *34.強い〔砂じんあらし。前1時間内に変化なし→ *35.強い〔砂じんあらし。前1時間内に濃くなった→ *98.観測時に雷電。砂じんあらしを伴う→ METARやTAFでは、「視程障害現象」の欄のDUがちり、SAが砂を表し、「特性」の欄の低い（砂嵐の高さ2m未満）を表すDR、高い（同2m以上）を表すBLと組み合わせて用いる〔那覇航空測候所 「METAR報とTAF報の解説 」、2012年12月29日閲覧。〕。 日本では、「塵または砂」が強風により空中高く舞い上がっていて、視程1キロメートル(km)未満のときに天気を「砂じんあらし」（記号 ）とする〔気象庁 『気象観測の手引き 平成10年（1998年）9月 』、2012年12月29日閲覧。〕〔気象庁 「はれるんライブラリー 質問一覧 天気図の記号って何種類あるのですか？それと、どんなのがあるのですか？ 」、「」、2012年12月29日閲覧。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「砂嵐」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dust storm 」があります。 スポンサード リンク
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