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砂漠万年青 : ミニ英和和英辞書
砂漠万年青[さばく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

砂漠 : [さばく]
 【名詞】 1. desert 
: [よろず]
  1. (adv,num) 10,000 2. ten thousand 3. myriads 4. all 5. everything
万年 : [まんねん]
 【名詞】 1. ten thousand years 2. eternity 
万年青 : [まんねんせい, おもと]
 (n) plant of the lily family
: [ねん, とし]
  1. (n-adv,n) year 2. age 
: [あお]
 (n) 1. blue 2. green 3. green light

砂漠万年青 ( リダイレクト:ウェルウィッチア ) : ウィキペディア日本語版
ウェルウィッチア[あお]

ウェルウィッチア学名:)はグネツム綱に属する裸子植物である。ウェルウィッチア科に分類され、この科の現生種は本種のみである。アフリカアンゴラ及びナミビアナミブ砂漠に分布する。1対のみの葉を伸ばし続ける特異な形態を持つ。寿命は非常に長い。
和名はサバクオモト(砂漠万年青)やキソウテンガイ(奇想天外)。ナマ語では''kharos'' または''khurub'' 、アフリカーンス語では''tweeblaarkanniedood'' 、ダマラ語では''nyanka'' 、ヘレロ語では''onyanga'' などの名で呼ばれる。"生きている化石"とされることもある〔Flowering Plants of Africa 57:2-8(2001)〕。
== 分類 ==

1859年9月3日に、オーストリアの探検家フリードリヒ・ヴェルヴィッチュ(ウェルウィッチとも、1806年-1872年)によってアンゴラ砂漠で発見された〔コリン・マンヘイマー、ヘルタ・コルバーグ 「ウェルウィッチア科」『週刊 朝日百科 植物の世界 126 9/22 ウェルウイッチア ヒノキ』岩槻邦男ら監修、朝日新聞社、1996年、11;173-177頁〕。ヴェルヴィッチュはこの記録をロンドン・リンネ学会ジョセフ・ダルトン・フッカーの元に持ち込んだ〔The Proceedings of the Linnean Society. Botany. Vol. V. London 1861 page 182-186. May be downloaded from: https://ia600607.us.archive.org/33/items/mobot31753002653522/〕。これには簡単な記載文が添えられ、現地語に由来する"Tumboa"の属名を与えることが提案されていた。だが、その直後にイギリスの画家・探検家がナミビアで別個体を発見しており、保存状態の悪い標本とともに、"tumbo"は本種を特定した名称ではない(n'tumbo や otjitumboの形で「切り株」を意味する一般名詞〔)という情報をもたらした。 このため、フッカーは属名をヴェルヴィッチュの名に由来する''Welwitschia'' とすることを提案した。ヴェルヴィッチュはこれを受け入れ、記載のためにより保存状態のよい標本を提供した〔Hooker, Joseph Dalton. On Welwitschia, a new genus of Gnetaceae. Transactions of the Linnean Society v.24 (1864) pp 1-46. May be downloaded from http://archive.org/details/mobot31753002433701 〕。
種小名は、ベインズの名前にちなんだ とされることもあるが、この名は1975年に のシノニムとされた。''mirabilis'' はラテン語で「驚異の」を意味する〔。
本種には2亜種が認められている。アンゴラから得られた基亜種''Welwitschia mirabilis mirabilis'' は雄花が赤褐色であるが、ナミビアから得られた''Welwitschia mirabilis namibiana'' の雄花は灰緑色である。
本種の分類学的位置は分類体系の更新とともに断続的に変化しており、単型目のウェルウィッチア目に位置づけられることもあったが、現代の分類ではグネツム目に含められ、最初にフッカーが提案した分類と比較的近いものとなっている〔Stevens, P. F. (2001 onwards). Angiosperm Phylogeny Website. Version 9, June 2008 http://www.mobot.org/MOBOT/research/APWeb/〕。グネツム目はマツ目と近縁で〔Christenhusz, M.J.M., J.L. Reveal, A. Farjon, M.F. Gardner, R.R. Mill, and M.W. Chase (2011). A new classification and linear sequence of extant gymnosperms. ''Phytotaxa'' 19:55-70. http://www.mapress.com/phytotaxa/content/2011/f/pt00019p070.pdf〕、このグループと被子植物との間でのいくつかの類似性は、収斂進化によるものである〔Chaw S-M., C.L. Parkinson, Y. Cheng, T.M. Vincent and J. D. Palmer (2000) Seed plant phylogeny inferred from all three plant genomes: Monophyly of extant gymnosperms and origin of Gnetales from conifers ''Proceedings of the National Academy of Science of the United States of America 97:4086-4091〕。グネツム目を含む裸子植物の祖先は古生代の終わりに出現し、ペルム紀後期と中生代の植物相において優占的な要素となった〔Wang, Z-Q. (2004) A new Permian Gnetalean cone fossil as evidence for supporting molecular phylogeny. ''Annals of Botany'' 94:281-288〕。ウェルウィッチア科植物の化石は、白亜紀前期の南米から見つかっている〔Dilcher, D.L., M. E. Bernardes-de-Oliveira, D. Pons and T.A. Lott (2005) Welwitschiaceae from the Lower Cretaceous of northeastern Brazil. ''American Journal of Botany'' 92:1294-1310〕。初期のウェルウィッチア科植物は現在より湿度の高い環境に生息しており、この頃には既に特異な形態的特徴を獲得していた。現在の狭く乾燥し、断片化した分布域は、第三紀から第四紀にかけての生息地の乾燥に起因するとされる〔Jacobson, K.M. and E. Lester (2003). A first assessment of genetic variation in ''Welwitschia mirabilis'' Hook. ''Journal of Heredity'' 94:212-217〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ウェルウィッチア」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Welwitschia 」があります。




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