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研究倫理(けんきゅうりんり、)もしくは研究規範(けんきゅうきはん)とは、倫理の基本法則を研究行為に適用したもので、研究者は研究活動で研究公正でなければならない。研究成果を発表・報告・申請する文書(学術出版、論文、書籍、レポート、申請書など)の中の捏造、改ざん、盗用は、研究公正に違反する科学における不正行為で、所属大学・所属研究機関から懲戒処分や学位取消処分などの処分がなされる。これらの不正行為は一般的には犯罪ではないが、違反が顕著な場合は犯罪行為とみなされる。 なお、研究倫理は、生命倫理や医療倫理とは別もので、それらを含んでいない。 == 用語 == 研究倫理は、「倫理」とあるから、日本では「道徳」「善悪」でとらえる人がかなり多く、子供のころから家庭で教育される「しつけ」「行儀」「善悪」、その後、10代の自己確立の過程、さらに社会・人間関係の中で自然と身につけてきた道徳観や善悪観で対処できると思い込んでいる人が多い。この意味の「倫理」は、英語では「モラル(moral)」であり、研究倫理の「倫理」ではない。 研究倫理の「倫理」は、英語の「エシックス(ethics)」である。「エシックス(ethics)」は特定の組織の規範という意味なので、研究倫理は、研究という職業をこなすにあたっての掟、考え方・規則・対処法である。従って、それらを家庭や社会で自然には習得できず、大学・大学院で研究の考え方やスキルを習得するレベルでしか習得できない。 英語の「Research misconduct(Scientific misconduct)」は、日本では「研究不正」や「科学における不正行為」などと訳されることが多い。そのため、日本では、研究者の不正行為全般の意味する普通名詞と混同され、研究費不正も「研究不正」に含めてしまう。しかし、英語の「Research misconduct」は、世界では、「捏造」「改ざん」「盗用」の3つに限定した不正行為である。混乱を避けるため、この3つを、文部科学省は、2014年に「特定不正行為」と命名した〔。白楽ロックビルは、「研究不正」に対応させた「研究ネカト」と呼ぶことを提唱している 。本記事では、「研究不正」や「科学における不正行為」の用語を避け、かつ、「特定不正行為」や「研究ネカト」の用語はがまだ定着していないので、なるべく、「捏造」「改ざん」「盗用」と記述した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「研究倫理」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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