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【名詞】 1. inscription 2. epitaph =========================== ・ 碑 : [いしぶみ] 【名詞】 1. stone monument bearing an inscription ・ 碑銘 : [ひめい] 【名詞】 1. inscription 2. epitaph
金石文(きんせきぶん)は、金属や石などに記された文字資料のこと。紙、布などに筆で書かれた文字に対し、刀剣、銅鏡、青銅器、仏像、石碑、墓碑などに刻出・鋳出・象嵌などの方法で表された文字を指す。土器や甲骨などの類に刻まれたものを含む場合もある。 ここでは主として記念性、永遠性を持った碑文、銘文などについて述べる。ここでは、碑文(ひぶん)は石碑に記した文、銘文(めいぶん)はそれ以外の金石に記した文と考えて用いる。 == 概要 == 中国では、ある事件や人物の記録を後世に残すために記した文を「銘」といい、やがて春秋戦国時代の石鼓文、秦・漢時代以降には始皇七刻石をはじめとして、銘を刻んで「碑」を建てるようになった。このように碑文・銘文は、堅牢な金属や石に記されたのである。したがって碑文・銘文は一定の様式を持ち、また、さまざまな技巧がこらされた。 日本では、古くは、福岡県福岡市の志賀島から出土した「漢委奴国王」(漢の倭の奴の国王)の金印、奈良県天理市石上神宮に伝わる七支刀など、中国や朝鮮半島の国から贈与、献上または下賜された遺品がある。また、日本で製作されたものとして、和歌山県橋本市隅田八幡神社所蔵の人物画像鏡(東京国立博物館に寄託)、千葉県市原市の稲荷台1号古墳出土の鉄剣の銀象嵌銘、埼玉県稲荷山古墳出土鉄剣の金象嵌銘、熊本県江田船山古墳出土大刀(鉄刀)の銀象嵌銘などが知られている。 日本に所在する古碑としては、日本三古碑と呼ばれる上野国(群馬県)多胡碑、下野国(栃木県)那須国造碑、陸奥国(宮城県)多賀城碑が特に著名である。 上記以外の金石文には、碑、墓誌銘、造像銘、鐘銘、器物銘などがある。 世界的にはダレイオス1世が自己の業績を記したベヒストゥン碑文やプトレマイオス5世の徳を讃えたロゼッタ・ストーン、ダルマを統治理念としたアショーカ王の石柱碑・磨崖碑、中国唐代の大秦景教流行中国碑(西安碑林博物館所蔵)、唐と吐蕃とが国境を定めた唐蕃会盟碑などが著名である。 多くが時代の闇の彼方に姿を消すものの、金属や石などの剛健な物に記されていることから、発掘されることにより当時の出来事を鮮明に伝えるものとなる。歴史考古学的に、また言語学的に非常に重要な資料となる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「金石文」の詳細全文を読む
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