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碧い凶星 : ミニ英和和英辞書
碧い凶星[あおい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

碧い : [あおい]
 【形容詞】 1. (oK) blue 2. pale 3. green 4. unripe 5. inexperienced
: [きょう]
 【名詞】 1. evil 2. bad luck 3. disaster 4. bad harvest
: [ほし]
 【名詞】 1. star 

碧い凶星 ( リダイレクト:第五惑星アスカ ) : ウィキペディア日本語版
第五惑星アスカ[だいごわくせいあすか]
第五惑星アスカ(だいごわくせいアスカ)は、日本の小説家六道慧によるヤングアダルト向けの超能力SF小説である。
1989年富士見ファンタジア文庫より全3巻で発行された。
各巻のタイトルは下記のとおりである。
* 第1巻 - 失われた惑星(うしなわれたわくせい)
* 第2巻 - 碧い凶星(あおいきょうせい)
* 第3巻 - 夢幻の惑星(むげんのわくせい)
表紙イラストと挿絵は高田明美による。
第1巻のあとがきで著者は、広瀬隆の著作を読み、日本の原子力発電所チェルノブイリ並みの事故が起きれば日本中が数日内に放射能で汚染されることを知り、その恐怖感から本作を執筆した旨を述べている。
作中では、太陽系にかつてあった第五惑星「アスカ」が原子炉の爆発により放射能で汚染され、その後地球でも次々に原子炉などから放射能があふれ出し、最終的に人類の大部分が滅びる様が描写される。
しかし本作では、女性主人公と彼女の恋人や周囲の男性たちとの間の恋愛模様にも比重が置かれ、深刻なテーマを扱いながらも恋愛小説としても読むことができる。
== あらすじ ==
1982年、日本のI県T村の原子炉近くでは、奇形のタンポポ――1mほどに成長しバラの花のような赤い花弁を持つ――が採取されていた。
1991年4月にはそのT村で原子炉事故が起こり、東京を中心に日本中に放射能がまき散らされ、多くの若者や子供が白血病によって死んでいった。原子炉の運転を続けたい政府はこれが放射能のせいであることを隠し、政策に逆らう国民を日本憲兵隊(ジャパン・ジャンダルム、J・J)によって抑圧し、さらに麻薬類を解禁した。金持ちは国外に逃れたが一般国民は国内に閉じ込められていた。物語の始まる1996年、国民は生ける屍のように暮らしており、さらに世界的な異常気象と不作、物価高に苦しめられていた。日本から海外へ行かれる唯一の空港、三沢基地周辺には、隙あらば基地に侵入し密航しようとする人々が集まり、日本で最も活気のある町「スノウ・シティ」(吹き溜まりの意)をつくっていた。
かつて火星木星の間の軌道にあり7千年前に爆発し小惑星帯となった、第五惑星アスカ。アスカ人の生き残りの明日香に、地球に逃れてからずっと追ってきていた敵が迫った。惑星アスカは消滅前に原子力事故により地上が放射能で汚染され多くの人々が死亡しており、あの悲劇が地球で起きてはならないと、明日香は予言者に化けて人々に放射能の危険を訴えた。日本で得た家族を殺された彼女は敵に戦いを挑むが捕らえられ、その強力な超能力を封じられる。
F県長瀬町の原子力発電所で事故が起こったため、爆発を防ごうとする敵の頼みを請けて明日香は現地に赴くが、事故は実は、かつて明日香を愛し明日香が彼への想いを封じた、金星の元首シドが超能力で作り出した幻だった。明日香は原発を襲撃してきた、シドと酷似した外見の日本人の少年レイに助けられる。彼らは三沢市に向かいスノウ・シティに潜伏しつつ、日本に到着し敵と接触した"G"の正体を知ろうとする。"G"がシドの一族・ゴディスかも知れないと考えた明日香は自分から彼らに捕らえられるが、"G"とはゴディスと対立する一族・ゲイルであり、敵と組んだ彼らの恐るべき企みを聞かされる。敵に監禁された明日香を救ったのはシドであった。
シドの皇妃として迎えられる明日香。いっぽうでゲイルの計画は進行し、まず地球を爆発させるために日本に世界中の放射性廃棄物を集める「ディシュース計画」、そして世界中の原子炉を次々に爆発させて時空のゆがみを作り過去の金星へ時間跳躍する「ノア計画」へと進行していく。明日香は地球に戻って敵=ゲイルとの戦いを続けるが、仮に今地球の爆発を食い止めても、3年後には地球上で原子炉や再処理工場が次々に事故を起こして天変地異を招き、時空が歪むことで過去から現れる惑星アスカと衝突して消滅する運命を避けることができない。地球を守るための5%の可能性として示されたのは、現在地球にある放射能を明日香の超能力で消滅させることだった。そのことを明日香に語る金星の大元老メセトラとは、3年後に地球が消滅する直前に明日香が超能力で過去の金星へ逃し、金星人の祖となったレイの、未来の姿であった。地球が消滅しなければレイを過去の金星に送る必要はなくなり金星人は存在しないこととなるが、メセトラは明日香に地球を守るべきだと言う。敵の計画が実行されて地上に放射能があふれ、日本列島が沈むなど地変が進む中、明日香とシドは金星人の霊力に守られながら地球内部へ向かった。
地球と一体化した明日香の超能力により地表に長い冬が訪れ、人も都市も厚い雪の中で滅んだ。しかし南米ナスカの地上絵周辺には温暖な地域が確保され、世界の各所から集められた子供達が避難していた。3年後、隆起した日本のI県T村であった場所に戻ったレイたちは、そこだけ雪の解けた所に、放射能汚染が始まる前の黄色いタンポポが咲く花畑を見つけた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「第五惑星アスカ」の詳細全文を読む




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