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磁気相転移(英語:magnetic phase transition)は、温度の変化に応じて、固体の磁性が常磁性から強磁性もしくは反強磁性へ、または逆に強磁性もしくは反強磁性から常磁性へと相転移すること。このため、強磁性相転移や反強磁性相転移とよばれることもある。 == 概要 == 固体に含まれる結晶は、普通、著しい高温において常磁性を呈する。 結晶の磁性は、結晶を構成する原子中における電子スピンに由来する。著しい高温においては、秩序だったスピンの配列を形成しようとする交換相互作用に比べ、熱エネルギーによるスピンの揺らぎが大きいことから、スピンが定まった配列とならない。結晶中のスピンは比較的自由な状態であり、外部の磁界に応じた挙動を示すこととなって、結果的にその結晶は、外部の磁界に応じて弱い磁化を帯びることはあるものの、自発的な磁化をもたないこと(常磁性)となる。 しかし、徐々に温度を下げていくと、特定の温度を境界として、熱の揺らぎはスピンの相互作用よりも小さくなり、相互作用の特性に応じてスピンの配列が形成されていくようになる。 この低温におけるスピンの配列は、それぞれのスピンが同一の向きにそろうようなこともあれば、互い違いにそろうこともある。いずれになるかは、結晶の構造その他の相互作用の特性に依存するが、前者の場合には、外部の磁界によらない自発的な磁化をもつこと(強磁性)となり、後者の場合には、個々のスピンの寄与は総体として打ち消されてしまうので自発的な磁化をもたないこと(反強磁性)となる。 なお、強磁性の場合には、全てのスピンが同一の向きになるかどうかということではなく、自発的な磁化があるかどうかということが重要であるので、注意が必要である。 この際に磁性の相が、常磁性から強磁性あるいは反強磁性へ、またはその逆に強磁性あるいは反強磁性から常磁性へと転移することを磁気相転移という。また、その磁気相転移の境界となる特定の温度を、強磁性の場合にはキュリー温度(Curie Temperature)といい、反強磁性の場合にはネール温度(Néel Temperature)という。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「磁気相転移」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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