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礬油 ( リダイレクト:硫酸 ) : ウィキペディア日本語版
硫酸[りゅうさん]

硫酸(りゅうさん、)は、化学式 H2SO4 で示される無色、酸性の液体で硫黄オキソ酸の一種である。古くは緑礬油(りょくばんゆ)とも呼ばれた。化学薬品として最も大量に生産されている。
== 概要 ==
硫酸の性質は濃度と温度によって大きく異なる。濃度の低い硫酸(質量パーセント濃度が約90%未満)水溶液希硫酸(きりゅうさん)という。希硫酸は強酸性だが酸化力や脱水作用はない。濃度の高い硫酸(質量パーセント濃度が約90%以上)を濃硫酸(のうりゅうさん)といい強力な酸化力や脱水作用を有し、濃硫酸のハメットの酸度関数は96%では ''H''0 = −9.88 であり、98%では ''H''0 = −10.27 の強酸性媒体である〔田中元治 『基礎化学選書8 酸と塩基』 裳華房、1971年〕。
市販の濃硫酸は96〜98%程度のものが多く、96% (d = 1.831 g cm−3) のものでモル濃度は18mol dm−3規定度は36Nである。濃硫酸を体積で6倍に希釈した希硫酸は、モル濃度は3 mol dm−3、規定度は6Nであり、質量パーセント濃度は25% (d = 1.175g cm−3)、''H''0=−1.47 であり、10%を超え含有する溶液は医薬用外劇物の指定を受ける。
おもに工業用品、医薬品肥料爆薬などの製造や、鉛蓄電池などの電解液に用いる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「硫酸」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Sulfuric acid 」があります。




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