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神岡線(かみおかせん)は、富山県富山市の猪谷駅から岐阜県飛騨市の奥飛騨温泉口駅に至る神岡鉄道が運営していた鉄道路線である。日本国有鉄道(国鉄)の特定地方交通線(神岡線)を1984年に引き継いだもので、2006年12月1日に全線が廃止された。 == 概要 == 本来、神岡鉱山から産出される亜鉛鉱石の輸送が目的の鉄道であり、改正鉄道敷設法別表にも制定時から「富山県猪谷ヨリ岐阜県船津ニ至ル鉄道」として掲げられている。鉱山へは、1922年に軌間762mm(後に610mm)の神岡軌道(専用鉄道、後に地方鉄道)が本路線の川を挟んだ対岸から通じていたが、本路線の開業とともに1967年にその役目を終えている。 高原川沿いの急峻な山間を走るため、全線の64%がトンネルまたは橋梁という山岳路線で路線環境も良く、「奥飛騨の地下鉄」とも呼ばれていた。 1984年に国鉄から神岡鉄道へ第三セクター鉄道として転換された後も、神岡鉱山からの硫酸輸送を行ってきたが、神岡鉱山を運営する神岡鉱業がトラック輸送に切り替えたため、2004年10月15日限りで硫酸輸送を終了。同年12月31日限りで貨物営業が休止された。収入の7割以上を占め経営の柱であった貨物輸送がなくなり、転換交付金も底をつく見込みであることから、2005年6月29日に神岡鉄道は神岡線を2006年末限りで廃止する方針を決め、2005年8月2日の臨時株主総会で2006年12月1日廃止が正式決定された。この間、フランスの公共交通会社コネックス(現・ヴェオリア・トランスポール)や東京の旅行会社トラベルプランニングオフィスなどが飛騨市に経営移譲を申し入れる動きもあったものの、コネックスとの交渉は立ち消え状態になり、トラベルプランニングオフィスは代表者の中尾一樹が三井金属鉱業に対し経営移譲を求め株主代表訴訟を提起していたがのちに取り下げた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「神岡鉄道神岡線」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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