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『神曲』(しんきょく、)は、13世紀から14世紀にかけてのイタリアの詩人・政治家、ダンテ・アリギエーリの代表作である。 地獄篇、煉獄篇、天国篇の3部から成る、全14,233行の韻文による長編叙事詩であり、聖なる数「3」を基調とした極めて均整のとれた構成から、しばしばゴシック様式の大聖堂にたとえられる。イタリア文学最大の古典とされ、世界文学史にも重きをなしている。当時の作品としては珍しく、ラテン語ではなくトスカーナ方言で書かれていることが特徴である。 == 題名『神曲』の由来 == 原題はイタリア語で「神聖喜劇」を意味する。ただし、ダンテ自身は、単に「喜劇()」とのみ題した。喜劇としたのは、悲劇と違って円満な結末を迎えるためや、比較的平易に読める当時の俗語で書かれているためだという。出版史上では、『神曲』の最初期の写本には、「ダンテ」「三行韻詩」などの題がつけられていた。15世紀から16世紀頃には、ダンテの詩が活版印刷で出版されるようになり、1555年に刊行のヴェネツィア版により「神聖喜劇」の題名が定着した。 邦題の「神曲」は、森鴎外訳の代表作であるアンデルセンの『即興詩人』の中で用いられた。その一章「神曲、吾友なる貴公子」において『神曲』の魅力が語られ、上田敏や正宗白鳥ら同時代の文人を魅了し、翻訳紹介の試みが始まった。 上記が日本における最初期の『神曲』紹介であり、ダンテ作品の受容はここから始まったとも言える。故に、今日でもほぼ全ての訳題が『神聖喜劇』ではなく、『神曲』で統一されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「神曲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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