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神歌 : ミニ英和和英辞書
神歌[かみ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [かみ]
 【名詞】 1. god 
: [うた]
 【名詞】 1. song 2. poetry 

神歌 ( リダイレクト:式三番 ) : ウィキペディア日本語版
式三番[しきさんばん]

式三番(しきさんばん)とは、狂言とならんで能楽を構成する特殊な芸能の一つ。能楽の演目から転じて、歌舞伎舞踊日本舞踊にも取入れられているほか、各地の郷土芸能・神事としても保存されており、極めて大きな広がりを持つ芸能である。なお、現代の能楽師たちはこの芸能を、その文化を共有する人たちにだけ通じる言葉、いわゆる符牒として「翁」「神歌」(素謡のとき)と呼んでおり、「式三番」と呼ぶことはほとんど無い。
==概要==
能が成立する以前の翁猿楽(老人の面を付けた神が踊り語って祝福を与えるという芸能〔kotobank〕)の様式を留める芸能が式三番である。8世観世鐵之丞によると、もともとは五穀豊穣を祈る農村行事であり、翁は集落の長の象徴、千歳は若者の象徴、三番叟は農民の象徴であるとされる。
父尉(ちちのじょう)・(おきな)・三番猿楽(三番叟(さんばそう)、大蔵流では三番三)および風流から構成されるが、父尉・翁・三番猿楽はかならず連続して上演されたためにこの呼び名がある。現在では父尉は省略し、翁を能楽師が、三番叟を狂言師が担当する。いずれも筋立てというほどのものはなく、老体の神があらわれて天下泰平・国土安穏・五穀豊穣を祝祷する神事的な内容である。五番立(ごばんだて)の場合には脇能に先だって、全体の祝言(しゅうげん)として演ぜられる。
式三番に要する役者は、翁役の大夫(シテ方)、千歳役(上掛りではシテ方、下掛りでは狂言方)、三番叟役(狂言方)、面箱持役(上掛りに限って出る。狂言方。三番叟の段で問答の相手役を勤める)、笛方、小鼓方3名、大鼓方の計8ないし9名のほかに、地謡後見などである。小鼓は3丁で連調し(シテになる小鼓方を頭取、残りの2名を脇鼓という)、大鼓は三番叟にのみ加わる。太鼓方も舞台には出るが、式三番に続いて上演される脇能(わきのう)から参加し、式三番そのものには加わらない。
なお、能楽において式三番は極めて神聖かつ重い曲として扱われており、翁、千歳、三番叟、囃子はそれぞれ習いとされている。流儀によってそれぞれに異なるが、素人・玄人ともに、女性による上演には一定の制限が加えられている(女性には許しを出さない、年齢制限を設ける等)。また上演にあたっては役者は一定の期間別火(べっか)という物忌みを行い(特に女性と同じ火を使うことを忌む)、当日は鏡の間に祭壇をしつらえ、舞台に上がる前に各役が盃事切火で身を清めるなど、特殊なしきたりがある(流儀によっては開演の前に舞台に切火を切ることもある)。
ちなみに1964年昭和39年)に発見された金春禅竹による能楽理論書『明宿集』の中に、翁を論じた箇所が見える。禅竹は翁を「猿能の能の世界を司る存在」と捉えていたようである。老爺の容姿をしており、人間の目では無意識の状態でのみ姿を見ることが出来る存在。したがって、意識して見ようとすれば見えない存在である。また同書では、翁とは「宿神」つまり、この世とあの世を繋ぐ精霊のようなものと記されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「式三番」の詳細全文を読む




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